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2007年日本上陸!Scalixのメールソリューション
第2回:オープンソースによる展開がキー!Scalixの戦略
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— ユーザサポートの体制はどのようになっていますか
久保氏: Scalixは、世界5地域のスタッフからなるワールドワイドのサポート組織を持っています。その1つである日本スケーリックスは日本の顧客と販売チャンネルパートナーのサポートをします。またナレッジデータベース、Wiki、FAQ、コミュニティフォーラムによるサポートも提供します。米国のフォーラムには現在3,000人以上のユーザが参加しています。私たちは日本語によるフォーラムも必要だと考え、先日開設しました。

日本語フォーラム
http://forum.scalix.co.jp/


— 日本におけるメール市場はどれくらいだと思いますか
ブラウワー氏: 日本でオフィスを設けた理由の1つが、日本の中小企業や大企業(金融や製造業)から日本でも展開して欲しいという要望を受けたことです。彼らは、現在のメールシステムでは機能やコストにおいて選択がないことに対して不満がありました。それらの組織にとってScalixは既存のシステムに代わる新しいメールシステムであったのです。


— 日本でどのくらいのシェアを獲得できると思いますか
ブラウワー氏: 日本で展開するために私たちは十分な投資を行っていますが、この投資に値する十分なマーケットとニーズがあることがわかっています。私たちは必ず一定のシェアを獲得することができるでしょう。現在は日本で展開するための技術サポート体制を整えることに焦点をあてています。電子メールはクリティカルなシステムですので、Scalixは日本のユーザにきめ細やかなサポートを提供するため、現在システムインテグレータの技術トレーニングに多くの投資を行っています。


— 2007年2月に日本でリリースした後の展望は?
ブラウワー氏: 無償で利用できる「コミュニティエディション」は優れたメールとカレンダー機能を持っているため、日本のユーザコミュニティの中で急速に広まると思います。また中小企業が中心になると思いますが「スモールビジネスエディション」も急速に普及すると期待しています。

   上位製品である「エンタープライズエディション」を採用することは、もう少し時間がかかると思います。なぜなら組織はメールのような企業システムにとってクリティカルなシステムには慎重であるからです。私たちは、2007年以降に多くの大企業にメールシステムを展開できると考えており、これに焦点を合わせて戦略を練っています。

   また、今後Scalix製品が他のアプリケーションと統合して、Scalixのモバイルクライアントをさまざまな日本のモバイルメールプラットホームに移植できるだろうと予想しています。

Scalix Corporation VP International Sales Hans Brouwer

Scalix Corporation  VP International Sales
Hans Brouwer

ソフトウェアのエグゼクティブとして20年以上の経験を持つ。現在スケーリックス社において、国際セールスとビジネスデベロップメントの責任者。
これまでに、ネットIQ社 国際セールスバイスプレジデント、コンピュウェア社 国際セールスディレクタ、そのほかIBMやコンピュータアソシエイツ社で様々な要職を歴任している。アムステルダム大学にてコンピュータサイエンスの修士の学位を取得している。


スケーリックス株式会社  代表取締役
久保 元治


大阪大学理学部卒業。持田製薬株式会社でエンドユーザ部門に所属。株式会社SASインスティチュートジャパンでユーザ・サポート、ユーザ教育、マニュアル作成を担当した他、技術部長としてネットワーク管理、Webサイト立ち上げプロジェクトを指導した。
1997年に株式会社サードウェアを設立、代表取締役に就任。
2006年10月、スケーリックス株式会社を設立、代表取締役に就任。
Linux Business Initiative(LBI)会長も務める。

スケーリックス株式会社 代表取締役 久保 元治氏

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