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ERP 2006
2006年のERP業界を振り返る〜2007年のERP業界の展望と課題〜

国産ERP製品が意地を見せた2006年

著者:ERP研究推進フォーラム  田口 佳孝
2006/12/19
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国産ERP製品がシェアで海外製品を上回る

   図2に2006年度のERPパッケージの導入順位を示す。
導入済み・導入予定のERPパッケージ製品 出典:ERP研究推進フォーラム
図2:導入済み・導入予定のERPパッケージ製品
出典:ERP研究推進フォーラム

   首位はmySAP Business Suiteで19.3%、2位は富士通のGLOVIA-Cが10.3%、Oracle E-Business Suiteが7.3%で3位に後退、4位はCOMPANYとOBIC-7が同率の7%であった。富士通の製品は、GLOVIA-CとGLOVIA SUMMITと2つに分けて回答を得ている。それぞれ、10.3%、5.3%となり、合計で15.6%となった。

   今回最も特徴的なのは、中堅・中小企業向けの国産製品のシェアが高まり、海外パッケージの総計をはじめて上回った(48.5%)点である。トップ17製品の中で、11製品が国産パッケージであった。


中堅・中小企業のERP浸透は本物か

   2006年度はERPパッケージが中堅・中小企業に大きく導入された年といえる。図3に今年度のアンケート結果からERPの導入状況を示す。

ERPの導入状況 出典:ERP研究推進フォーラム
図3:ERPの導入状況
出典:ERP研究推進フォーラム
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   全体のユーザ企業では、ERPフォーラムが定点観測を開始してから、はじめて30%を超えた。2005年比で、5.3%の伸びを示している。

   企業規模別で対前年比を見ると、売上3,000億円以上では大体横ばい傾向であるが、1,000億〜3,000億円で約6%の伸び、中堅企業の300億〜1,000億円では12%の伸びを示している。

   100億〜300億円規模では伸び率が下がって約3%、100億円以下では逆に25%の伸びを示した。年度により回答する企業対象が異なるために、長期的に見るためには、対前年比と過去5年間の動向を見ながら、ERPの導入状況を判断することが重要である。

   これまでのアンケート調査では、この300億〜1,000億円規模の企業を一くくりとして調査を行ってきたが、2007年度の調査ではこの領域を細分化し、300億〜500億円、500億〜1,000億円としてERPの導入実態を調査する予定である。来年度のアンケート調査にご期待ください。

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ERP研究推進フォーラム 田口 佳孝
著者プロフィール
ERP研究推進フォーラム  常任理事   田口 佳孝
元日本ガートナーグループ代表取締役。大学卒業後、1971年(財)機械振興協会・技術研究所でCAD/CAMの研究業務に従事。1975年にミシガン州アナーバー市のCAD・CAMのソフトウェアサービス会社へ移籍。その後、EDS-ジャパンの立ち上げ、アウトソーシング、コンサルなどに従事。ガートナーグループの立ち上げを経験。

INDEX
国産ERP製品が意地を見せた2006年
  内部統制(日本版SOX法)に揺れたERP業界
国産ERP製品がシェアで海外製品を上回る
  2007年度のERPは全体で36%、中堅企業では42%の導入率と予測