TOP
>
業務システム
> Sennaの導入
高性能なオープンソース全文検索システム「Ludia」
第4回:Ludiaを体験
著者:
NTTデータ 加納 寿浩
2007/1/30
前のページ
1
2
3
4
次のページ
Sennaの導入
Sennaは、Ver.0.8.2を導入します。手順は、以下のとおりです。
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
導入する環境によって、Sennaのインストールに非常に時間を要する場合があります。この場合は、LudiaのINSTALLドキュメントに従い、Sennaのconfigureオプションを追加してください。
最近Senna Ver.0.9が公開され、全文検索インデックスのフォーマット変更と、それに伴うAPI変更が行われてました。Ludia Ver.0.9では現在未対応ですが、次バージョンでSenna Ver.0.9以降に対応します。現時点では、Senna Ver.0.9は導入しないように注意してください。
続いて、Sennaの環境定義を行います。MeCabとMeCab辞書、Sennaの設定する文字セットは同一である必要があります。この文字セットの情報はsenna.confに登録します。
また、Sennaのエラーログなどを確認するため、ログの格納ディレクトリを作成します。logディレクトリを作成しないとログが取得されませんので、作成しておくほうがよいでしょう。Ludiaの導入環境では、SennaはPostgreSQLのユーザ空間で動作するため、logディレクトリには、PostgreSQLの実行ユーザが更新できるようにする必要があります。
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
Ludiaの導入
では、いよいよLudiaの導入です。以下の手順に従ってコンパイルします。
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
なお、pg_configの格納場所は、PostgreSQLのインストール方法により異なります。環境に合わせてパスを変更してください。またパスが通っていれば、configureオプションの指定を省略することもできます。
PostgreSQLをソースから導入した場合
/usr/local/pgsql/bin/pg_config
PostgreSQLをRPMパッケージで導入した場合
/usr/bin/pg_config
表2:pq_configの格納場所
全文検索機能を使用するには、使用したいデータベースごとにユーザ定義関数などを導入する必要があります。PostgreSQLのtemplateデータベースに導入することで、新規に作成されるデータベースにはじめから導入されるよう設定することも可能です。今回は評価目的ですので、評価用にludiaデータベースを作成し、そこにLudiaを導入します。
前のページ
1
2
3
4
次のページ
著者プロフィール
株式会社NTTデータ 加納 寿浩
日本でも有数の大規模システム更改プロジェクトに企画段階からサービス開始まで従事。主にメインフレーム上のデータベース性能対策を行う。その後、該当システムのオープン化検証にて、オープン系DBMSの評価を行った。2005年から現職。Ludiaプロジェクトの立ち上げを行う。
INDEX
第4回:Ludiaを体験
オープンソース全文検索の導入
Sennaの導入
Ludiaの動作環境設定
データの登録