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開発・カスタマイズ
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ソフトウェア仕様に関する目標が決まれば、次は開発段階に入ります。
ERP5では、顧客の社内技術者と共同で開発するスタイルが一般的です。共同作業を通してERP5のノウハウを伝えることによって、顧客自身がERPシステムを保守できるようになるだけでなく、ベンダー側もすべての作業を一手に引き受ける必要がなくなるため、コストの削減に役立ちます。希望する顧客に対しては、技術者採用の援助を行う場合もあります。
ワークフローやフォームのカスタマイズの多くは、WebインターフェースによるGUIを通して、プログラミングをしなくても実現できます。そのため、顧客側の技術者は比較的簡単なことからはじめ、次第にシステムへの理解を深めていくことが可能です。
多くのプロジェクトでは、「Nexedi」「パートナー企業」「顧客」の三者によって開発が行われます。これらの分担は図3のように、高度な研究開発はNexediを中心に、カスタマイズはパートナー企業を中心に進められます。

図3:開発作業の分担
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ユーザによるテスト
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最終段階では、ERPを利用する顧客企業の社員がシステムを手動で確認します。
ユーザの目で検査することによって、現場で使われはじめる前に仕様上の誤りやシステムの不備が発見でき、早期に問題点を解決することができます。
また、図2にあげたようなユースケースを試験することは、ユーザが使用感をつかむことのできる重要なステップでもあります。ここで試験を実行した社員は、導入後その他の社員を教育しなければならないからです。開発者が立ち合い、ユーザと開発者の双方が納得できるまで試験を続けます。
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著者プロフィール
Nexedi 最高技術責任者 奥地 秀則
オープンソースERP「ERP5」の設計・開発に初期段階から関与し、現在ERP5の技術責任者を務める。服飾業、金融業、鉄鋼業、自動車産業、航空宇宙産業におけるERPプロジェクトを経験してきた他、社内外のエンジニアやコンサルタントのトレーニングを指揮している。
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