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| GMOインターネット証券のSLAとは | ||||||||||||||||||||||
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GMOインターネット証券では以下のように2通りのSLAを定義し、この内容にのっとったシステム構築を行っている。 |
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| SLA1:サービス停止時間を最小限とする | ||||||||||||||||||||||
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このレベルの対象は、データベースが稼動しているサーバ製品などである。再ログインでサービスレベルが復旧できないシステム(ハードウェア)は、可用性や性能に配慮して冗長構成とする。内蔵ディスクはRAID構成、ネットワークカードも部分的に二重化を行い、電源やFANも冗長化構成とする。またOSであるLinuxのサポートサービスには、「Linux拡張サポートサービス(注1)」を採用した。
※注1:
NECで提供しているLinuxのサービスの一種で、基本的なサービスにダンプ採取した場合の障害調査、回避手順やアップデート/エラッタの適用紹介、可能な障害対応策などを行うもの。
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| SLA2:障害が生じた場合、再ログインでサービスの復旧を可能とする | ||||||||||||||||||||||
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このレベルの対象は、多数のWebサーバ、アプリケーションサーバなどである。再ログインでサービスとそのレスポンスが復旧できるシステム(ハードウェア)は最小限とし、冗長構成としない。つまり内蔵ディスクはRAID構成とせず、ネットワークカードの二重化も行わない。電源やFANは冗長化しない。OSであるLinuxのサポートサービスには、Linux基本サポートサービス(注2)を採用する。
※注2:
NECで提供しているLinuxのサービスの一種で、基本的なサービスであり、技術的な問い合わせ対応は行うが障害解析などは行わない。
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| 業務の違いによるSLAの差 | ||||||||||||||||||||||
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このようにSLAのレベルを2つに分けた理由は、サーバの用途に応じたハードウェアやソフトウェアの構成と保守サービスのレベル分けを行うことでTCO削減を徹底的にはかったためである。また、このようなSLAを決定したベースには「OSSのミドルウェアと商用のミドルウェアを適切に組み合わせてシステム構築を行い、その組み合わせと目的に応じた運用管理方法を明確にする」というGMOインターネット証券の狙いがあった。 このシステムは基本的に多彩なOSSのミドルウェアを積極的に採用している。しかし重要となる部分、いわば核となる部分は、商用のミドルウェアを採用している。例えば基幹のデータベース部分は商用のOracleを採用している。 以下簡単にソフトウェア構成を紹介する。
表3:証券フロントシステムに使用しているミドルウェア群
表4:その他、プロジェクト全体で使用しているもの このようにLinux/OSSの活用で、金融業界のオンライントレーディングの世界に新たな可能性を切り開いたGMOインターネット証券の例を紹介した。NECはこの事例をベースに、今後もこのようなLinux/OSSを自ら採用する予定のお客様に対して、積極的な支援をしていく予定である。 |
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