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| サーバのリソース監視 | ||||||||||
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サーバのリソースを監視してグラフ化しておくと、どの時間帯にどの程度の負荷があったのかやボトルネックになっている箇所を発見しやすくなります。 サーバのリソース監視には「cacti」というツールを使用します。cactiはphpで記述された「RRDTools」を利用してリソースを可視化するオープンソースのツールです。インストールされていない場合には以下のコマンドを実行してインストールを行います。
%yum install cacti ← 注意:手元のfedora Core 5ではphp5を要求します
cactiをインストールしたら、cacti用のMySQLデータベースを作成します。
% mysql -u root mysql
続いて、cactiの設定ファイルを先ほど作成したデータベースに書き換えます。
% sudo vi /cactiのインストールディレクトリ/include/config.php
以下のコマンドを実行して、crontabのジョブにポーリングスクリプトを追加します。
sudo crontab -e
Webブラウザからアクセスできるように、以下の行をhttpサーバ(Apache)の設定ファイルに追加します。
$vi /etc/httpd/httpd.conf
設定したディレクトリに対してWebブラウザからアクセスすることで、設定を行えるようになります。 |
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| アプリケーションのログ監視 | ||||||||||
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アプリケーションのログは「swatch」で監視を行います。監視対象は/var/logディレクトリ配下にある、システムログ、ApacheやMySQLなどのアプリケーションのエラーログ、自社で開発したサービスのエラーログなど様々です。 swatchはそれらのログに変化があったときに、メールで通知するといったアクションを指定することができます。swatchがインストールされていない場合は以下のコマンドで組み込み作業を行います。
yum install swatch
swatchでログ監視をはじめるには、以下のように作業を行います。
% cat /etc/swatch/error.conf
「ignore」は、そのメッセージがあらわれた場合、下に定義されたアクションを行わないことを意味します。デバッグ出力をはじめとした通知しなくても問題のない情報を記述しておきます。また「watchfor」は「/」でくくられたパターンがログ中に出現した際にどのような動作をするかを定義します。 上の設定では「File does not exist」という文字列以外を監視し、error@example.comにメールで通知を行います。その後、同じメッセージについては10秒間無視するよう設定されています。 watchforで定義できる主なアクションには以下のようなものがあります。
表5:watchforで定義できる主なアクション 詳しくはman swatchを参照してください。 設定が完了したら、swatchを起動します。
% swatch -c ~|/etc/swatch/error.conf| -t /etc/httpd/log/error_log &
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| 最後に | ||||||||||
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なお、監視サーバは監視対象と同一ネットワーク上に設置することが基本となりますが、ネットワークが落ちた場合にはメールなどの通知が行えなくなってしまいます。そこで「監視サーバを監視するサーバ」を別ネットワーク上に設置しておくとよいでしょう。 オープンソースアプリケーションを利用した、監視について駆け足で説明しました。これらの手法を組み合わせることで、サーバ運用にかかる手間が軽減され、最終的にコスト削減につながることと思います。 |
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