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本当は難しい異種データベース連携〜DataCoordinatorで解決〜
第1回:データ連携の必要性を再確認
著者:
日本電気 白馬 智博
2007/2/21
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手作りアプリケーション
データ連携定義を文字通り手作りで行います。
この場合、使用するデータベースと開発言語に対する知識、そして開発期間が必要になります。さらに、システム変更や追加要件によりデータ連携を異なる形式で行うケースでは、アプリケーションの修正と再テストが必要になります。
ETL(Extract Transform and Load)製品
ELT製品は、一般的にデータウェアハウス構築時などにデータをバッチ処理によって連携します。データベース間のデータ連携に優れており、データクレンジング機能を有しているか、他製品との組み合わせによりデータクレンジング機能を実現しています。
EAI(Enterprise Application Integration)製品
EAI製品は、一般的に業務開発ツールの位置づけになります。EAI製品がハブとしての役割を担いっており、データベースやファイルなどをすべて連携し、業務フローを作成できます。
またその性格上、多種多様な関数が用意されていることも特徴といえます。ただしデータベースに特化した製品ではないことから、データベース間の連携ではデータを一旦XML形式に変換する必要があるなど、性能的にはETL製品やレプリケーション製品に一歩およばず、リアルタイム連携を実現するには、かなりの作り込みが必要になる製品といえます。
レプリケーション製品
レプリケーション製品は、データベース連携に特化しています。バッチ処理の他、リアルタイム(製品によっては擬似的なリアルタイム)な連携も可能です。
これら4つの方法からもっとも業務に即した(もしくはコスト的に見合った)方法を選択します。
DataCoordinatorとは
本連載で紹介するDataCoordinatorは、この4つの手法の中ではレプリケーション製品に該当します。特に、異種プラットフォーム/異種データベース間でのデータ連携を得意とするソフトウェアです。
システムは、DBMSサーバにインストールされ直接データを抽出/反映するマスタエージェントやレプリカエージェントと、データ連携定義情報の格納/管理やエージェント情報を管理するDataCoordinatorサーバ、データ連携定義の作成や運用管理を行うGUIツールで構成されています。
図3:DataCoordinator
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
本製品は、直感的に操作が可能な「Designer」と呼ばれるGUIツールによってデータ連携定義を作成することができます。
次回は、DataCoordinatorのインストールについて解説します。
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著者プロフィール
日本電気株式会社 白馬 智博
入社当初はMFのデータベース開発に携わりました。その後、大規模案件のSE(インフラ構築、運用)を経験。現在は、データ連携製品のプリセールを担当して、日々奮闘しています。
INDEX
第1回:データ連携の必要性を再確認
DataCoordinatorでデータベース間データ連携を実現
日本版SOX法への対応
手作りアプリケーション