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第1回:システムの最適な構築と運用を目指して「BCP・BCM・RFP」

著者:ThinkIT編集局   2007/2/2
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RFP
最適なコストで最高のシステムを作る虎の巻

   近年、ユーザ企業に求められているのが「RFP」である。RFPとは、情報システムの構築などを依頼する際に、発注先となるITベンダーに具体的な提案をできるように調達要件などをまとめたシステム仕様書のことを示す。

   RFPが注目される理由として、ITシステムのオープン化の波がある。オープン化が訪れたことは、ベンダーロックインと呼ばれる1社のみで完結していたシステム発注の時代が終わりを告げたことにもなる。

   確かに、従来から依頼していたITベンダーに頼めば比較的簡単にすばやくできるというメリットあった。しかし、それでは依頼元の情報部門は何のために依頼し、その費用が高いのかどうかもわからない状況でもあった。

   費用が算出できないことは、コストダウンを命題とする企業にとっては致命的といえる。

   このようなことから、ユーザ企業はITシステムの依頼書を作成し、それを複数のITベンダーに提出し、そこから選択するという方法が近年になって取られるようになってきた。

RFPとITシステム調達の流れ
図1:RFPとITシステム調達の流れ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   そのため、依頼元つまりはユーザ企業に、複数のITベンダーが理解できる共通の仕様書を求められた。これがRFPである。

   複数社から選択することで、ITベンダーに競争力をつけることになり、より良く、より安く、ITシステムを依頼することが可能となった。

   しかし、RFPにも落とし穴があった。RFPそのもの自体を理解できなかったということだ。何故なら、ITシステムを依頼するという経験が浅く、どうやって依頼すればよいのかがわからないというケースが多いからだ。

   そこでシンクイットでは、RFPの作成にあたり、いくつかの記事を掲載している。是非とも参考にして欲しい。

関連連載

IT調達のプロセスを確立させるためには
第1回:何故、RFPなのか
システム開発におけるRFPの作り方
第1回:RFPの作成を難しく考えてしまうワケ

   適切なRFPが作られるということは、今どのようなシステムが必要であり、どういった目的があるのがを明示化することである。そこがはっきりせずに構築を進めたシステムはカットオフまでの期間が長期化するなど、余計なコストをかけることになる。

   無駄な投資をせず、適切なコストで最適なシステムを構築するためにも、正しいRFPを作るようにすべきなのだ。

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