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| 解決の方向性 | ||||||||||||||||||
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では、どのようにすればスキルのギャップを埋めることができるのだろうか。スキルのギャップは開発ベンダーが技術を使いこなせていないことに原因があるため、解決のためには十分な技術力を持った開発ベンダーに開発してもらえばよいことに尽きる。 しかし、これはそれほど容易なことではない。そこで「いったいどんな開発ベンダーならよいといえるのか」という問いに答えるために、スキルのギャップについてもう少しブレークダウンして考えていくことにしよう。 スキルのギャップには主に次の3つの種類がある。 |
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| その1、非機能要件がわかっていない | ||||||||||||||||||
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特にセキュリティや性能などの非機能要件が十分理解できていないために、それらを満たす設計ができないということが起きる。先ほど紹介した社内データ連携システムのケースは、データ変換のためにどれだけのパフォーマンスが必要とされるかが十分理解できていなかったために起きたと考えられる。 |
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| その2、導入技術の限界がわかっていない | ||||||||||||||||||
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導入しようとした技術やアーキテクチャの限界を越えた使い方をしてしまい、結局その技術を活かすことができない場合だ。先ほど紹介した社内データ連携システムのケースは、まさにこの代表的な例である。 |
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| その3、最新技術に何ができるのかがわかっていない | ||||||||||||||||||
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新しい技術を使ってできることを正確に理解していないために、新しいビジネス目的のためのシステムを作る際に適切な技術選択ができない場合だ。インターネット新ビジネスのケースがこれにあたる。 ![]() 図3:スキルのギャップの種類 プロジェクト立ち上げの段階で、上記のようなスキル不足のない技術力の高い開発ベンダーがわかっていれば、そのベンダーに開発をしてもらえばよいということになる。しかし、これはなかなか難しい。「RFPの回答を精査することで発注先のITベンダーを選別すればよい」と考える方もいるかもしれない。しかし、実際にはうまくいかないことが多い。それは、今のシステム開発を取り巻いている以下のような環境があるからだ。
表1:現在のシステム開発を取り巻く環境 つまり、最初からスキルのギャップを生じないと断言できる技術と経験を持つ開発ベンダーを選択することは、もともと不可能に近いことなのである。これに加えて、どんな開発ベンダーでも技術力の高い技術者だけでなく、発展途上の技術者を多数抱えているため、誰がどのレベルかを最初から見極めるのは難しい。 これらを考え合わせるとスキルのギャップはどこでも起きて当然と考えるべきである。とは言っても、プロジェクトの後半になってスキルのギャップが顕在化して、システムの要件が満たせないという結果だけはどうしても避けなければならない。 そのために、どうすればスキルのギャップを埋められるのかについて、次回詳しく説明する。 |
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