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| 社内SNSの導入の目的 | ||||||||||||
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社内SNSの導入の目的は以下の2つです。
表1:社内SNSを導入した目的 これは社内の情報共有という最終的な目的を達成するためのステップとなります。それぞれについて少し詳しく説明しましょう。 |
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| コミュニケーションの促進〜ナレッジとコミュニケーションの関係 | ||||||||||||
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利用者をコンテンツ生成の主役に据えることが、今回の情報共有の基本コンセプトです。そのために利用者間のコミュニケーションの活性化が重要だといえます。 従業員が持っているナレッジは、日々の仕事の中で身につけたものが多いと考えられます。そのナレッジを業務時間とは別に、わざわざノウハウ集のような形にして投稿してもらうというのは現実的な方法とはいえません。 旧来のナレッジマネジメントでは、最初から理路整然としたデータベースのようなものを作ろうとする思想がありました。確かに、整備されたデータベースがあれば、情報を取り出すことは容易です。しかし、先ほども述べたように、業務時間外でナレッジを貯めることが難しいのです。 ここで、Web 2.0やGoogleの手法をヒントにしてナレッジマネジメントを考えてみます。情報は玉石混淆の状態で存在していてもよく、それを検索できて順位付けされて探せるようになっていれば、それが社内であっても情報共有は実現できるのです。 また社内SNSでは、論文やレポートといった形式知ではなく、コミュニケーションに含まれる暗黙知の共有を目指します。ブログやそこでのコミュニケーションであれば、書き込みの敷居は下がるため、知らず知らずのうちにナレッジが貯まるのです。 ![]() 図6:コミュニケーションとナレッジ 今回の社内SNSの構築に際して、ポータル機能を持たせていると述ベましたが、それはこの目的を実現するための戦略の1つです。コミュニケーションの活性化のためには、まず人を集める必要があり、足を運んでもらう場所にしなければなりません。そこで、ポータル機能を持たせることで、なるべく足を運んでもらうようにと考えました。 |
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| 社員同士のつながりの強化〜ナレッジと人の関係 | ||||||||||||
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社内の情報共有の成果として「業務で困った問題に対し、共有された情報で問題解決ができること」があると思います。そのために社内の情報共有においては、ノウハウなどの情報が重要とされています。 しかし、ノウハウの情報を共有しておくことも大切ですが、筆者は社内の有識者の存在がわかっている方がより重要ではないかと考えています。つまり「Know How(ノウハウ)」よりも「Know Who(ノウフー)」を重視すべきだということです。 社内のどの人がどのような知識や経験を持っているのかを把握できていれば、何か業務で困ったことが発生しても、解決のための知識を持っていると思われる人に対して、例えば内線で電話したり、直接会って話をしたりするなどして、様々なコミュニケーションの手段が考えられます。結果として、情報共有が実現できたことになります。 つまり、まずはどういった情報を持った社員がいるのか、ということを共有することが重要なのです。そのきっかけのために、SNSは非常にマッチしたサービスなのです。 ナレッジは人に宿るものです。それを、会社のために強制的にアウトプットさせては、社員のモチベーションがあがらず、情報共有が難しくなります。そうではなく、社員同士でコミュニケーションできたり、個人が自由にブログなどで情報を発信したりできる「場」を提供することで、アウトプットを促していきます。 社員が自分の想いを発信できる場があり、それを他の社員と共有できるようになれば、社員同士がお互いに助け合ったり、社員同士の仲間意識を高めたりできるでしょう。そんな企業文化の醸成も、社内SNSの導入の目的の1つなのです。 次回は、一般的なSNSと比較して、社内SNSに求められる機能の違いを中心に、TISの社内SNSで実装した機能を紹介していきます。 |
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