TOP業務システム> Scalixへの移行
Scalix
メッセージング&コラボレーションソフトウェア「Scalix」の仕組みと使い方

第1回:Scalixを知る

著者:日本スケーリックス  大塚 和彦   2007/3/16
前のページ  1  2  3
Scalixへの移行

   既存システムからScalixに移行する手段は、様々なものが用意されています。

   例えば、スケーリックスではMicrosoft Exchange Serverからの移行を容易に実現するマイグレーションツールも提供しています。またそれ以外のメッセージングソフトウェアからの移行も様々な方法で可能です。

   移行可能なデータは、図1のようになります。
システムと移行可能なデータのマトリクス
図1:システムと移行可能なデータのマトリクス
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

※注1: 送信済みフォルダを除く
※注2: 手動によるエクスポート・インポート
※注3: PSTファイル形式のマイグレーション


オープンインターフェース

   スケーリックスでは様々なソリューションと連携するための開発を進めています。例えばモバイル端末(携帯電話・PDA)との連携やSFA・CRMソリューションである「SugerCRM」との連携、VoIPとの連携なども実現する予定です。

   Scalix自体は業界標準プロトコル(POP3/IMAP4/LDAP/SMTP/iCalなど)に対応しており、SOAP(Simple Object Access Protocol)やREST(Representational State Transfer)による連携が実現できるAPIも提供しています。

   これらのAPIのドキュメントは公開されているため、他社製品のグループウェアやブログ、業務システムなどと連携することも可能です。


オープンソース

   2007年3月現在の最新版であるバージョン11から、Scalixの多くのコンポーネントがオープンソースソフトウェアとして公開されています。ただし現在は、公開準備中のソースコードもあり、すべてのソースコード公開が完了するのは2007年度の第2四半期になる見込みです。

   ソースコード公開の狙いとメリットはいくつかあげられます。1つは、Linux以外のプラットフォームへの移植、機能の追加や既存機能の変更、スケーリックスが提供していない言語へのローカライズなどが促進され、ユーザの自由度が高まることがあげられます。

   2つ目にメッセージングやコラボレーション機能との連携強化をしたい他ソフトウェアベンダーや開発グループは、自由にScalixとの連携をはかることが可能になります。この場合、連携する製品がオープンソースソフトウェアでなくても、連携を行うことができるのです。

   3つ目に普遍的でニーズが高い機能を、Scalix製品に取り入れてサポート対象に加えていくことが可能になることがあげられます。製品の進化スピードが速まるというだけでなく、ニーズの高い機能が活用できるようになることは、多くのユーザにとってのメリットとなります。

   次回はScalixのメール機能について紹介していきます。

前のページ  1  2  3


日本スケーリックス株式会社 大塚 和彦
著者プロフィール
日本スケーリックス株式会社  大塚 和彦
取締役 営業部長
リコー情報システム株式会社(現リコーテクノシステムズ株式会社)在籍中にLotus Notes販売事業のメンバー、その他ネットワーク、サーバインフラなどの営業を経験。その後、TISソリューションビジネス株式会社にてLotus Notes、その他グループウェア、ECサイト、検索サイトなどの営業経験を経て、現在日本スケーリックス株式会社にて事業計画、営業企画、マーケティング、営業活動などを行っている。


INDEX
第1回:Scalixを知る
  Scalixとは
  Scalixのライセンス体系
Scalixへの移行