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はじめてのOpenPNE - 社内SNSの意義と活用方法 |
第1回:最新SNS事情
著者:アウラント 大越 肇 2007/3/19
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なぜ、社内SNSなのか
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ではなぜ、SNSへの社内導入が注目されているのであろうか。
富士通総研の研究レポート「ブログ・SNSの創発的特性と組織へのインパクト」(2006年研究レポートNo.269)では、富士通ソフトウェアテクノロジーズの社内SNSの導入例が紹介されている。
富士通ソフトウェアテクノロジーズの社内SNSは、2005年11月から社内運営されており、富士通グループの社員であれば、招待制で登録できるSNSサイトにないっている。同レポートによれば、社員が日記によって個人の意見を発信し、共通の問題認識についてはコミュニティ内で議論を行い、コミュニケーションの活性化をはかっているという。
このような事例が増えるに連れ、社内SNSを利用してノウハウの共有や情報交換を考えている方も多いのではないか。例えば、営業所が分散していたり、社員が客先にて仕事をしている場合、マネジメントの複雑化に加え、社内全体の情報も分散してしまうということが課題になる。このような課題に対し、SNSは1つのソリューションとなると考えられる。
なお、知識や情報の共有をうたう同種のソリューションとしては、グループウェアやイントラブログなどがすでにある。あえてSNSを選ぶ理由は何か、と思われるだろう。
その答えはSNSの特徴は「知」ではなく「人」に注目されることにあるといえる。これは、多くのグループウェアやイントラブログと大きく違う点であると考える。
多くの経営者や管理職の悩みの1つが「人」に関する問題だ。社内の情報を単純に探すだけではなく、一緒に仕事をする上で重要になるその人の人柄やコミュニケーションスキル、人脈などを知ることができるのがSNSである。
近年、人間関係の悩みから離職してしまう人が多い。そのような中で役職者は社員の個性を活かした適材適所の人材配置が求められるようになっており、今後日本の企業は「人」にフォーカスする仕組みがますます必要になっていくだろう。それを実現するツールの1つがSNSではないだろうか。
多くの会社でSNSの導入が検討されている中で、SNSエンジンとしてOpenPNEを採用して試験運用を行っている、という話をよく耳にする。次回以降では、オープンソースで開発されており、月間ダウンロード数が1万件を超えているOpenPNEの機能や仕組み、構築方法などについて紹介していく。
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著者プロフィール
合同会社アウラント 大越 肇
2006年5月11日(大安)に会社設立。前職よりSNS企画・開発・運営にプロジェクトマネージャーという立場で携わる。現在は、Web上のコミュニティに関する企画や要求開発から運用・運営までの業務に携わりつつ、大学の教壇に立つこともある。
アウラント http://www.owlant.com
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