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| IT投資の収益性評価について | ||||||||||
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先に述べたように、IT投資効果としては以下のように、インフラ整備効果、戦略的効果、および経済的効果の3つが考えられる(図5)。 そのなかでも経済的効果には、収益の向上などと直接関連する直接的効果と管理部門など間接的に効果が期待できる間接効果、また社員のモラル向上など数値化できない定性的効果に識別できる。また戦略的効果は企業の戦略的な影響を及ぼす効果のこと。経済的効果と区別する理由として、将来的な経済的効果であり、個別効果としてよりも総合的な効果として表す必要がある。 特に戦略的効果については最終的には経済的効果と関連するものであるが、例えばバランススコアカードにおいて、学習と成長の視点、内部プロセスの視点、顧客の視点などに設定された戦略目標が財務の視点に因果関係を持つことが求められ、戦略マップとして表現されるのと同様と考えられる。 ![]() 図5:IT投資の収益性算定のフレームワーク 従来のシステム化によるIT投資の評価方法については、先に述べたROI分析を使った直接的評価により評価が可能である。ではここで、定性的評価、間接評価、戦略的判断による評価手法を整理してみる。 なおBPRでIT投資の評価を行う場合、IT部門についてはその位置付けとサービス提供、利用部門においてはIT導入後のビジネス変革の達成度合いなどを検証・評価する必要がある。 |
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| IT投資の位置付け | ||||||||||
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時代の流れとともに、IT投資の目的は大きく変化している。従来は手作業で行われていた業務のコンピュータ化・自動化による投資効果を算定することを目的としていた。しかし現在のIT投資はBPRを実現するための基本要素となっている。従って、IT投資もIT部門でなく利用部門での投資効果を評価・分析する必要がある。 |
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| IT部門からサービス提供 | ||||||||||
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IT部門はBPR実現のためのアプリケーションを利用部門に提供している。ここではアプリケーションを使用する利用部門とIT部門の間にサービス提供による費用対効果などを考慮する。 ![]() 図6:IT投資の効果算定の手法 次回は投資価値の判断や投資効果の評価について検討していく。 |
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