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Selenium
SeleniumでWebアプリケーションテストを自動化

第2回:Seleniumを体感する

著者:DTS  大田尾 一作   2007/5/25
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selenium-server.jarのコピー

   先ほど解凍したSeleniumRCのフォルダ内の「server」フォルダに配置されているselenium-serer.jarをSeleniumDemoフォルダにコピーします。これでデモを行う準備は完了です。
デモ準備完了のSeleniumDemoフォルダ
図8:デモ準備完了のSeleniumDemoフォルダ


デモの実施

   それではデモを実行します。実行手順は簡単で、SeleniumDemoフォルダにあるexectest.batファイルをダブルクリックして実行するだけです。

   exectest.batを実行すると、コマンドプロンプトのウィンドウが開き、Internet Explorer(IE)が自動的に起動します。IE上ではSeleniumのテスト実行画面であるTestRunnerが起動されており、しばらく待つと自動的にテストが開始されます。TestRunner画面では上半分にSelenium用のテスト内容などが表示され、下半分にテスト対象のアプリケーションが表示されます。

   下の図はテストの手順2を実施している最中の画面です。ウィンドウ下半分にGoogle日本のページが表示され、検索フィールドに「selenium」と入力されているのが確認できると思います。

デモ実施中。手順2を行っているところ
図9:デモ実施中。手順2を行っているところ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   やがて検索結果画面も表示され、結果の確認を行います。

デモ実施中。手順3と手順4を実行しているところ
図10:デモ実施中。手順3と手順4を実行しているところ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   テスト内容がすべて実行されると、IEとコマンドプロンプトのウィンドウが閉じ、テスト終了です。ここでSeleniumDemoフォルダを見てみると「TestResult.html」というファイルが作成されています。

テスト終了後のSeleniumRCdemoフォルダ
図11:テスト終了後のSeleniumRCdemoフォルダ

   このTestResult.htmlファイルは、Selenium RCで先ほど実施したテストの内容および結果が出力されたものです。このファイルをWebブラウザで開いてみると、ファイルの冒頭にはテスト結果をまとめたものが、後半には各テストの内容が表示されています。テスト内で確認を行った結果は色分けされ、OKであれば薄緑色、NGであればピンクで表示されます。今回のデモではテストの確認結果はすべてOKだったことがわかります。

TestResult.htmlファイル。テスト結果が出力される
図12:TestResult.htmlファイル。テスト結果が出力される
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   以上でデモは終了です。Seleniumでできることのイメージが掴めたでしょうか。次回は自作のアプリケーションに対するテストをSeleniumで実施することをイメージしながら、Seleniumの基本的な使い方を解説していきます。

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株式会社DTS 大田尾 一作
著者プロフィール
株式会社DTS  大田尾 一作
技術SE部在籍。業務内容は、Java/Web開発に役立つ技術の調査・推進。Selenium関連では、開発コミュニティにリファレンスガイド日本語訳を寄贈。ブログ(http://d.hatena.ne.jp/otao/)にてSelenium最新情報、Tips等も掲載。


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