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Red Hat Enterprise LinuxのXenはライセンスが優遇される
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そもそも今までのRed Hat Enterprise Linuxは、仮想マシンソフトウェア上で動作させる際に、ゲストOSごとにライセンスを受ける必要がありました。しかしながら、Red Hat Enterprise Linux 5に含まれるXenではライセンスカウントが優遇されており、新たにライセンスを購入する必要がなくなります。
なおVMware InfrastructureやVirtual Server上にインストールした場合には、この条件は適用されず、従来と同様のライセンス数がカウントされます。
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サポートされるプラットフォームとゲストOS
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Red Hat Enterprise Linux 5自体は様々なプラットフォームをサポートしていますが、仮想化機能を使うにはIntel x86版かx86_64版である必要があります。なお、Intel Itanium向けのIA64版では「Technology Preview」という位置づけで収録されています。
なお、Red Hat Enterprise Linux 5に収録されているXenと、XenSource社が提供するXenは基本的に同じものですが、商用ディストリビューションであるが故に動作させることができるゲストOSに制約があります。
先ほどのプラットフォームとゲストOSをまとめたものは、次の表2のようになります。
項目 |
Red Hat Enterprise Linuxの仕様 |
準仮想化ゲストOS |
Red Hat Enterprise Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 4 Update 5 |
完全仮想化ゲストOS |
Red Hat Enterprise Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 4、Red Hat Enterprise Linux 3 |
準仮想化環境のCPU要件 |
なし |
完全仮想化環境のCPU要件 |
Intel Virtualization Technology、もしくはAMD Virtualization機能を持つCPUであること |
ゲストOSに必要なメモリ |
最低512MB以上 |
Xenがサポートされるアーキテクチャ |
Intel x86(32bit)、x86_64(64bit)環境、(Intel Itanium2はテクノロジープレビュー版) |
表2:サポートされるプラットフォームとゲストOS
現在のところ、Red Hat Enterprise Linux 5のXen上で動作保証されているゲストOSは、Red Hat Enterprise Linuxのみに制限されています。しかしながら、WindowsやRed Hat以外のLinuxがまったく動かないという訳ではありません。
面白いところでは、準仮想化ゲストOSとしてRed Hat Enterprise Linux 4が動作保証されている点です。これに合わせてUpdate 5から、Red Hat NetworkにてDomain-U用のカーネルが提供されています。
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著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社 平 初
テクニカルセールスサポート統括本部 ESSビジネス推進本部 Bladeビジネス推進部 BladeSystem SWAT 仮想化技術を啓蒙するため、2006年に日本ヒューレット・パッカードへ転職。いつもはHP BladeSystem c-Classおよび仮想化技術を含む提案支援を主に扱っている。セミナーや客先訪問で忙しい毎日を送っている。
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