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Red Hat Enterprise Linux 5
Red Hat Enterprise Linux 5サーバ管理の基礎

第4回:yumレポジトリサーバの設定

著者:日本ヒューレット・パッカード  古賀 政純   2007/6/22
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yumコマンドでインストールできるかテストする

   ではテスト用のパッケージをyumコマンドでインストールできるかを確認します。今回はテスト用のRPMパッケージとしてlogwatch RPMをインストールしてみましょう。事前にlogwatchコマンドがインストールされていないことをrpmコマンドで確認しておきます。
# rpm -qa |grep logwatch

   yumコマンドでlogwatch RPMパッケージをインストールします。

# yum -y install logwatch

   logwatch RPMパッケージがシステムにインストールされているかを再度確認します。

# rpm -qa |grep logwatch
logwatch-7.3-5

   これでApache Webサービスを利用したネットワーク経由でのRPM配信を実現するyumレポジトリサーバは構築できました。あとはRPMを取得したいクライアント側(管理対象)にyumの設定ファイルをコピーすれば、その管理対象はyumレポジトリサーバを利用してRPMパッケージの取得が可能になります。

   管理対象のマシンのホスト名を「bl460c01」とすると、以下のようにコピーしてください。

# scp /etc/yum.repos.d/network1.repo bl460c01:/etc/yum.repos.d/
root@bl460c01's password:
network1.repo                        100%  203     0.2KB/s   00:00

   では管理対象のマシンからyumコマンドでRPMパッケージが取得できるかどうかを確認しましょう。

[root@bl460c01 ~]# yum -y install logwatch

   これで管理対象のマシン「bl460c01」上でyumコマンドまたはsystem-config-packagesを利用することにより、yumレポジトリサーバに保管されているRPMパッケージを取得できるようになりました。


基本を押さえれば設定は難しくない

   以上でApache、Samba、FTP、NFSサーバ、yumレポジトリサーバの構築の基本的な手順を追いながら説明しました。これらの設定はRed Hat Enterprise Linux 5のサーバ構築の基礎知識です。どんな大きなシステムでもこれらの基本を押さえておかないと、正しい管理はできません。

   LinuxのHAクラスタや仮想化、ブレードサーバの設定の自動化など高度なテクノロジは数多く存在しますが、高度なテクノロジであっても、Linuxのサーバ構築の基本知識は必要です。本連載でサーバ構築の基礎をしっかりと身に付け、日々の業務に役立てて下さい。

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日本ヒューレット・パッカード株式会社 古賀 政純
著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社
古賀 政純

2000年よりUNIXベースのHAクラスタシステム及び、科学技術計算システムのプリセールスに従事。並列計算プログラミング講習会などを実施。その後、大手製造業及び官公庁系の大規模Linuxクラスタの導入、システムインテグレーションを経験。現在は、大規模エンタープライズ環境向けのLinuxブレードサーバ及びHP Serviceguard for Linux(HAクラスタソフトウェア)のプリセールスサポート、システム検証を担当している。毎日、Linuxサーバと寝食を共に(?)しています。


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第4回:yumレポジトリサーバの設定
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  yumレポジトリサーバの構築手順
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