2006年12月に行った「CE Linux Forum(以下、CELF)」での講演はプロジェクトにとって大きな転機となりました。説明の際に「国産セキュアLinuxとして、組み込み系の方々を含め、国内のニーズに応えていきたい」と話したところ、組み込みLinuxのコミュニティの方々より「ぜひメインライン(Linux標準ソースコードへの組み込み)を目指して欲しい」とのご意見をいただきました。これは全く予想していないことでした。
ここでもメインライン提案に向けて激励をいただきました。信じられない偶然ですが、YLUGで話をしたその日がまさにOLS2007の投稿期限だったはずが、なぜか期限が一週間だけ延期されていました。YLUGの方々より、Linux関係者にとって総本山ともいえるOttawa Linux Symposium 2007(OLS2007)について、非常に熱くチャレンジを勧められ、急遽検討、応募した内容はBOFとして採択されました。昨年12月にCELFのお話をいただいていなければ、あるいはYLUGの開催日が一週間ずれていたら、そう思うと、不思議な力を感じずにはいられません。