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Windows Server 2008が開く新世代のサーバOS環境 |
Windows Server 2008が実現する新機能
著者:山本 雅史 2007/6/28
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非常に強力な統合スクリプト言語「Windows PowerShell」
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Windows Server 2008には、強力なコマンドラインシェルWindows PowerShellが搭載されている。Windows PowerShellはバッチファイルなどとは異なり、非常に強力な統合スクリプト言語だ。さらにこのスクリプト言語から、Windows Server 2008が提供している様々なサービス(ActiveDirctory、ターミナルサーバ、IIS7.0)を操作できるようになっている。これにより、管理者は独自のスクリプトを組むことで、管理が非常に楽になるだろう。
Windows Server 2008で実装されている「Server Manager」は、サーバの役割や機能のインストール、構成、管理を1ヶ所のサーバでコントロールできる。このため、ネットワークに接続されていれば、どこにあるサーバもセンターでコントロールできるようになるのだ。
また新しいWebサーバのIIS 7.0は、.Net Framework 3.0で追加されたWindows Communication FoundationやWindows Workflow Foundationなどがサポートされている。これにより管理の委任をはじめセキュリティの強化、アプリケーションの統合などが可能になっている。
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ドメインコントローラの拡張
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Windows Server 2008のドメインコントローラには「読み取り専用ドメインコントローラ(Read Only Domain Controller:RODC)」というモードが新しく追加されている。RODCはActiveDirectoryの読み取り専用のレプリカを提供している。

図3:Read Only Domain Controller (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
これによりブランチオフィスなどでは、きちんとしたドメインコントローラがないため、広域ネットワーク(WAN)経由で認証を行う必要があった。最近のIT化の広まりに伴い、地方にある支店や営業所といったブランチオフィスといえども、ある程度の高速な回線が必要になっている。しかしこのRODCの機能により、ブランチオフィスにこのドメインが1つあれば、それほど高速な回線がなくても本社と同じドメイン環境が利用できるようになる。
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より柔軟性が向上したプラットフォームへ進化
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Windows Server 2008に追加されたターミナルサービスでは、これまでのようなリモートコンピュータ機能だけでなく、新たに「リモートアプリケーション」という機能が提供されている。もちろん既存のターミナルサービス機能もWindows Server 2008では強化されており、今までよりも多くのリモートコンピュータを動かすことができるようになっている。特に64ビット環境では、より多くのリモートコンピュータがサポートできる。
今までのリモートコンピュータでは、デスクトップ自体をリモート化するようになっていた。しかし新たに導入されたリモートアプリケーション機能は、アプリケーション自体をストリーミングでクライアントPCに配信することができるようになった。このためクライアントPCのCPUやメモリなどのリソースを利用して、アプリケーションを動かすため、ターミナルサーバ自体が混み合っても、アプリケーションのパフォーマンスが低下することがない。またユーザはターミナルサービスゲートウェイ(Terminal Services Gateway)を使用して、ファイアウォールに適した方法でリモートターミナルにアクセスできる。
Windows展開サービス(WDS)は、Vistaで追加されたクライアントOSの配布システムだ。リモートインストールサービス(RIS)は、管理者がVistaのインストールイメージを自由に作成することができる。これにより、新しいデバイスドライバを追加したり、アプリケーションを追加したりすることができる。

図4:BitLocker (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
作成したOSイメージをネットワークで配布して、自動的にOSのインストールをすることができる。さらに、自社のセキュリティポリシーなども同時に設定できるため、クライアントPCのユーザがローカルで余計なことをして、企業ネットワークにトラブルを起こすこともない。もちろん、WDSでは、Vista以外に、Windows Server 2008もリモートインストールすることができる。さらに、XPやWindows Server 2003などの配布もサポートしている。
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著者プロフィール
山本 雅史
エンタープライズにおけるITシステムの動向などをカバー。特に、サーバOSやPCサーバのハードウェアに関しては造詣が深い。
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