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CentOS
CentOSで始めるサーバ構築入門

第1回:CentOSのインストールは簡単!

著者:オープンドリーム  小山 健二   2007/6/6
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インストールの種類

   CentOSをインストールする目的によって「ワークステーション」もしくは「サーバ」のどちらかを選択するかが変わります。各種設定に自信のある方はカスタムを選んでかまいません。

   サーバを構築することを目標にしてますが、ここではワークステーションを選択して次へ進んでください。ワークステーションを選ぶことで、様々な設定や管理をする手間を省いたり、GUI環境で操作を行うことができるようになります。
インストールの種類
図3:インストールの種類
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


ディスクパーティションの設定

   ハードディスクの容量を、どのディレクトリにどれだけの大きさで割り振るかを指定します。用途に応じて、様々な割り振り方があります。自動設定もできますが、今回は手動で設定します。

   サーバを構築することを前提にしているため、次の表のように分けています。

ディレクトリ パーティションの設定
/boot 128MB
swap 1024MB(≒1GB)
/var 全体の約50%
/usr 2048MB(≒2GB)
/ 残り全て
表:ディスクパーティションの設定

インストールの種類
図4:ディスクの設定・パーティション設定後
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   一般に、/bootは128MB〜256MB、swapは搭載メモリ量と同数(メモリが1GBなら1GB)で問題ないでしょう。またサーバとして使用する場合に、時間と共に徐々に肥大化していく「/var」は多めに確保しました。


ブートローダーの設定

   ここの設定では特に変更する必要はありません。「次へ」を押してください。


ネットワークの設定

   ネットワークについては、DHCPサーバからIPアドレスを自動的に取得する方法と、自分で設定する方法があります。一般的にサーバを構築する場合、IPアドレスは固定である必要があるので、DHCPサーバから不定のIPアドレスが割り振られないように手動で固定IPアドレスを設定します。

インターフェースeth0を編集
図5:インターフェースeth0を編集

   図ではIPアドレスを192.168.78.82、ネットマスクを255.255.255.0に設定していますが、実際に試すときには皆様の環境に合わせて設定してください。

ネットワークの設定
図6:ネットワークの設定
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   ここではホスト名を手動設定にチェックし、ホスト名を入力しましょう。図では「koyama.opendream.co.jp」としてありますが、それぞれの環境に合わせて設定してください。ゲートウェイとDNSのアドレスも同様です。


ファイアウォール設定

   ファイアウォールとSELinux(Security Enhanced Linux)の設定を決めます。今回はそれぞれ「ファイアウォールなし」「SELinux無効」としておきます。なおインストール後に、設定を変更することが可能です。

ファイアウォール設定
図7:ファイアウォール設定
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


追加の言語サポート〜タイムゾーンの選択

   言語が「Japanese」タイムゾーンが「東京」になっていることを確認して次へ進みましょう。

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株式会社オープンドリーム 小山 健二
著者プロフィール
株式会社オープンドリーム  小山 健二
トレーナー
私立校の数学教師、教育事務を経て、この世界へ入り込むという異色の経歴の持ち主。教師と教育事務で培った教育観を技術教育の場に還元し、「とりあえずやってみようか?」の社風の下、仕事を仕事と思わないくらいに、のびのびと研究・開発そしてメインの教育事業に従事している。今のマイブームはRuby on RailsとJava。ソースコードの量が両極端な二者間で大いに揺れている。


INDEX
第1回:CentOSのインストールは簡単!
  サーバとはなにか
インストールの種類
  rootパスワードを設定