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CentOSで始めるサーバ構築入門

第3回:誰でもできる!ユーザとグループの管理

著者:オープンドリーム  小山 健二   2007/6/27
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usermodコマンドでユーザの設定情報を変更

   次にユーザの設定情報を変更してみましょう。変更を行いたい場合には「usermodコマンド」で行います。
usermod [オプション][ユーザ名]

   usermodコマンドにもオプションはいくつかありますが、ここでは「-L」オプションを紹介します。

   -Lオプションを使うとそのユーザのパスワードをロックしてログインできないようにします。例えば、あるユーザが長期休暇などでそのコンピュータにアクセスすることがない場合にロックを掛けておき、悪意のある第3者がアクセスできないようにします。


ユーザの削除は「userdel」コマンド

   最後にユーザの削除です。ユーザの削除は「userdel」コマンドで行います。

userdel [オプション][ユーザ名]

   例えば-rオプションは、そのユーザのホームディレクトリも同時に削除します。もし-rオプションを指定しない場合は、ユーザを削除してもホームディレクトリが残ってしまうので注意してください。


LAMP環境とは?

   次に、パッケージのインストールについて紹介します。本編では、応用編で使用するLAMP環境のインストールと、その確認をしていきます。

   LAMPとはLinux(OS)、Apache(Webサーバ)、MySQL(データベース)、Perl、PHP、Python(プログラミング言語)からなる造語で、Webサイト構築に適したオープンソースのソフトウェア群のことを指します。


rpmとは?

   各種パッケージをインストールする際に使われるコマンドに「rpm」と「yum」があります。rpmとは「Red Hat Package Manager」の略で、RedHat Linuxなどで用いられているパッケージ管理システム、あるいはパッケージそのものを指し、そのままコマンド名としても使われます。使い方としては、バイナリパッケージを指定して、インストールやアンインストールするときに用います。

   rpmコマンドの例は下記のようなものになります。

パッケージをインストールする場合:rpm -ihv [パッケージ名]
パッケージをアンインストールする場合:rpm -e [パッケージ名]

   またrpmコマンドに用意されているオプションは表1のようなものがあります。

オプション 内容
-i パッケージをインストールします
-U パッケージをアップグレードします
-e パッケージをアンインストールします
-h インストールの進行状況を「#」で表示します
--test 実際のインストールは行わずにテストのみ実行します

表1:rpmコマンドのオプション

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株式会社オープンドリーム 小山 健二
著者プロフィール
株式会社オープンドリーム  小山 健二
トレーナー
私立校の数学教師、教育事務を経て、この世界へ入り込むという異色の経歴の持ち主。教師と教育事務で培った教育観を技術教育の場に還元し、「とりあえずやってみようか?」の社風の下、仕事を仕事と思わないくらいに、のびのびと研究・開発そしてメインの教育事業に従事している。今のマイブームはRuby on RailsとJava。ソースコードの量が両極端な二者間で大いに揺れている。


INDEX
第3回:誰でもできる!ユーザとグループの管理
  ユーザ管理とグループ管理がなぜ必要なのか
usermodコマンドでユーザの設定情報を変更
  yumとは?