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| yumとは? | ||||||||||
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yumとは「Yellow Dog Updater Modified」の略で、rpmと同様にパッケージ管理システムのことです。rpmではなくyumでインストール作業をする利点にはいくつかあります。 1つはネットワーク上でバイナリパッケージを自動的に探し出してインストールしてくれるという点があります。rpmはそのパッケージの場所を探し出してそれぞれ作業する必要があります。しかしyumなら、その手間が省けるのです。 また「依存性への考慮が不要」ということも利点としてあげられます。rpmでは、例えばAというパッケージをインストールをする場合、事前にBというパッケージがインストールされている必要があり、Bをインストールするには事前にCというパッケージが必要で……というように、インストールする順序が重要となります。しかしyumでインストールする場合は、依存性の問題も自動的に解決してくれます。 yumのコマンドを表2でいくつか紹介します。
表2:yumコマンド例 |
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| LAMP環境のインストール | ||||||||||
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それではyumコマンドを使って、LAMP環境に必要なパッケージをインストールしていきましょう。最初にApache(Webサーバ)をインストールします。実行するコマンドは下記になります。
# yum -y install httpd
このときyumの引数でinstallを指定した場合、yumはネットワーク上へ必要なパッケージを探しに行き、自動的にインストールをしてくれます。次のような画面が出力されればインストールは成功です。 次にMySQLをインストールしましょう。実行するには下記のコマンドを入力します。
# yum -y install mysql-server
最後にプログラミング言語としてPHPをインストールします。PHPだけでなく、PHPからMySQLに接続するために必要なphp-mysqlというパッケージもインストールしておきましょう。半角スペースに続けてパッケージ名を書くことで、複数を同時にインストールすることができます。
# yum -y install php php-mysql
これでLAMP環境に必要なパッケージのインストールは終わりです。 最後にそれぞれがインストールされているのかを確認します。例のように、インストールされているパッケージが表示されれば確認終了です。もしインストールされていなければ、何も表示されずにコマンドは終了します。なお「*」はワイルドカードと呼ばれる記号で「任意の長さの任意の文字」をあらわします。「*httpd*」ならば「httpdを含む文字列」という意味になります。 コマンドと実行結果の例
# rpm -qa *httpd*
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| まとめ | ||||||||||
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以上でCentOS基礎編は終了となります。インストールからコマンド、基本設定と紹介してきましたが、いかがでしたか。それほど難しくなかったのではないでしょうか? 本連載で紹介した内容は、Linuxの入門編の中でも基礎的な部分です。Linuxサーバの構築をしようと考えている方の手助けに、少しでも貢献できたなら幸いです。 |
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