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TX1に見るXMLデータベースの可能性
XMLデータベースの本当のライバルとは?
著者:
ThinkIT
協力:
東芝ソリューション
2007/7/19
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ワンソースマルチユース
企業内の情報を検索して活用するという観点では、確かにTX1とエンタープライズサーチは同じように感じるかもしれません。しかし大きく異なる点として、ワンソースマルチユースというコンセプトがあります。
XMLデータベースにあるデータは、XMLフォーマットで格納されていることから、1つのデータ(ワンソース)から必要な情報だけを取り出し、様々な利用形態に活用することが可能(マルチユース)であるということです。
例えば、品質レポートをWordやExcelのようなドキュメント形式ではなく、XMLで記述しておけば、スタイルシートを利用して紙のイメージにレイアウト印刷することもできます。また、特定の部品で発生したレポートだけを正確に探し出して、発生条件等の数値データを集計、分析することもできます。TX1ではXMLの標準問合せ言語によって、複雑な条件での絞り込みや集計などを行うことができます。
しかし、エンタープライズサーチを利用する場合、検索で抽出されるものには様々なドキュメント形式(Wordやテキストなど)があり、その中に記述された一部を抽出するには、人が読まなければならないため、データを活用するのに膨大な労力が必要となります。
基幹システムとしての信頼性
現在、TX1の導入事例は数十社です。信頼性の高い大規模導入がほとんどであることがあげられます。
また、同社のClusterPerfectなどのクラスタソフトウェアとの連携によって、可用性を高めることができ、基幹システムとして信頼性の高い運用をすることができる点も大きな特徴です。
徹底比較!!クラスタソフトウェア
第4回:企業情報システムとともに進化するClusterPerfectシリーズ
データ連携機能で広がる活用の幅
TX1のもうひとつの可能性として、データ連携機能があります。Notes、RDB、CSVなどのデータを収集し、XML形式に変換してTX1に格納します。この機能によって統合データベースとして利用することも可能です。
図2:データ連携機能
提供:東芝ソリューション
データ連携機能を活用すれば、既存のデータベースサーバやファイルサーバをそのまま利用することが可能です。
例えば、「製品情報」「品質情報」「障害情報」のデータが別々のサーバに格納されている場合、通常はそれぞれのサーバにアクセスして必要な情報を探し出すことになります。そこで、それらの3つあるサーバのデータをTX1のデータベースに登録し、統合データベースとして利用するのです。ユーザはTX1に格納されているデータを検索することで、必要な情報を素早く抽出することが可能になります。
TX1を用いて統合データベースを構築するメリットは、同じ意味のカラムの名称を統一するとか、コード体系を統一するなどのデータクレンジングや、正規化などのスキーマ設計を行わずに、元のデータをそのままの形で格納できるということです。TX1の非定型データの検索機能によって、データが不揃いであっても、目的のデータをすばやく、正確に見つけ出すことができるため、このような統合の方法が許されるのです。
今回紹介したTX1の機能によって、XMLデータベースの活用の幅がさらに広がることは間違いありません。少なくとも、これまでのXMLデータベースのイメージは、大きく変わっていくでしょう。XMLデータベースは今後広がっていく市場であり、将来の動向から目が離せない分野の1つです。
XML DB/XMLデータベース TX1|東芝ソリューション
http://xml.toshiba-sol.co.jp/
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協力者プロフィール
東芝ソリューション株式会社
東芝グループの中でIT関連ソリューションを一手に担う企業として、官公庁、公共、金融、流通、製造、文教、医療、報道・メディアなど、様々な業種のお客様にITソリューションをご提供。クラスタ技術や日本語処理技術などの独自技術を活かした製品開発、大規模な基幹系システムの構築経験・実績で培ったサポート力・システム運用力を基盤に、複雑化するお客様のご要望に的確にお応えしている。
http://www.toshiba-sol.co.jp/
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XMLデータベースの本当のライバルとは?
XMLデータベースの可能性を探る
TX1に見るXMLデータベースの適用領域
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