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第2回:Debianの最新版「etch」をインストールしませんか?(後編)

著者:日本Linux協会会長  野首 貴嗣   2007/7/17
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最後の設定

   最後に、ブートローダの設定を行います。Debian 4.0ではGRUBがデフォルトのブートローダです。ここでの質問事項はGRUBをMBR(マスターブートレコード)にいれるかどうかというものですが、特に理由がない限り「はい」を選択してください。
ブートローダの設定
図12:ブートローダの設定
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   以上でインストール作業は完了です。最後にCD-ROMを取り出して、Enterキーを押せば自動的にrebootされます。

インストール終了後に再起動
図13:インストール終了後に再起動
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


再起動後の設定

   再起動を行うと、グラフィカルログイン画面になります。

グラフィカルログイン画面
図14:グラフィカルログイン画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   基本的にはこれでもう利用できる環境になっていますが、最後にカーネルのセキュリティアップデートをしておきましょう。

   まず、インストール時に作成したユーザでログインします。しばらくすると、画面右上に「Software updates available」というメッセージが表示されます。メッセージを表示しているオレンジのアイコンをクリックして、パッケージ更新を実施します。

パッケージ更新の開始
図15:パッケージ更新の開始
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   すると、rootのパスワード入力を求めてきます。インストール時に設定したパスワードを入力してください。

rootパスワードの入力
図16:rootパスワードの入力
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   正しいパスワードを入力すると、アップデートされるパッケージの一覧が表示されます。「アップデートをインストール」をクリックして、先に進みます。

アップデートをインストール
図17:アップデートをインストール
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   後は自動的にパッケージがダウンロードされ、設定、インストールまで進みます。途中、パッケージの設定時に出力されるメッセージが表示されます。カーネルのアップデートであるため、再起動しないと更新が有効にならないという趣旨のメッセージですので、読み終えたら「進む」を押して先に進みます。

メッセージが表示される
図18:メッセージが表示される
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   その後も更新に必要な作業が自動的に行われ、完了するとダイアログが表示されます。「閉じる」をクリックして、このダイアログを閉じます。

ダイアログを閉じる
図19:ダイアログを閉じる

   これでアップデートはすべて完了しました。「閉じる」ボタンを押し、再起動を実施すれば完全に最新状態のDebianシステムが完成します。

再起動で最新のDebianシステムに
図20:再起動で最新のDebianシステムに
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


まとめ

   今回は、最も単純なケースを想定したインストール手順について説明しました。以前のバージョン(3.1)から大筋は変わっていませんが、インストール時の質問項目がかなり少なくなり、自動認識されるハードウェアの種類もより多くなっています。

   次回は、Debianのインストーラについてより詳細な解説を行います。

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日本Linux協会会長 野首 貴嗣
著者プロフィール
日本Linux協会会長  野首 貴嗣
1999年よりNamazu Projectに開発者として参加し、現在のバージョン2.0系列におけるプラグイン関連の設計を主に担当した。2000年よりDebian Project開発者としてパッケージのメンテナンスを中心に活動。2002年より特定非営利活動法人フリーソフトウェアイニシアティブの理事も勤めている。

Namazu Project
http://www.namazu.org/
Debian Project
http://www.debian.org/
特定非営利活動法人フリーソフトウェアイニシアティブ
http://www.fsij.org/


INDEX
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  パッケージのインストール(その1)
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