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第2回:専用クライアンソフトが不要なUnicenter Service Desk

編者:シンクイット編集部
協力:日本CA  国和 徳之   2007/10/12
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導入の進むITIL

   システム部門の運用プロセスは従来、利用者からの問い合わせや要望に応える、いわば受身の活動が中心になりがちであった。そのため、部門外にはその実態が見え難く、また部門の中でも、効率化をはかるにはどこから手をつけたものやら…という状況であった。

   それを変えたのがITIL(Information Technology Infrastructure Library)だ。ITILはシステム部門の運用品質向上に役立つプラクティスとして、日本でもこの1〜2年で急速に導入が進んでいる。ITILを上手に活用することで、業務の流れや弱点が見えるようになり、持続的な改善をはかることができ、強い組織へと変えることができる。

IT運用の品質を向上するサービスデスク

   サービスデスクは、ITILを活用して運用業務を改善する上で、もっとも取り組みやすい分野の1つだ。サービスデスク業務は属人性が高く、非定型になりやすい。そのため運用担当者に大きな負荷がかかる。

   ハードウェアやアプリケーションの障害対応、予防保守、構成変更の記録、アプリケーションの利用方法の問い合わせなど、運用担当者はさまざまな業務に対応する必要があるからだ。

   例えば「すぐ対処すべき障害」「ひとまず回避策をとり、適切な担当者に依頼すべき問題」「よくある質問の繰り返し」「不足しがちな判断材料」など、運用担当者は多種多様な課題を抱えているといえよう。

   Unicenter Service Deskでは、そのような問い合せの窓口や対応方法などを決定し、システマティックな運用を可能にする。


窓口を集約して、問い合せを効率化

   Unicenter Service Deskでは、すべてのIT利用者からの窓口を1つに集約し、効率化することが可能だ(Single Point of Contact:SPoC)。利用者は自分のアカウントでログオンし、まず問い合わせしようとしている事象について、過去に似たような事例が無いかを調べることができる。簡単な質問なら、それだけで自己解決できることもあるだろう。これにより、運用担当者の負荷を減らすことができる。

よくある問い合わせはナレッジとして登録
図2:よくある問い合わせはナレッジとして登録
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   すぐに解決できない場合は、利用者が問い合わせ内容を入力することになる。例えば「Webにアクセスできない」「メールボックスがいっぱいになった」「売掛金処理はどう操作したらよいか」といった具体的な内容だ。これらにそれぞれの担当者が対応していく。またナレッジとして蓄積することで、その後の対応に活用することができる。

あらかじめ定義されたフィールドへ、情報を入力する
図3:あらかじめ定義されたフィールドへ、情報を入力する
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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日本CA株式会社 国和 徳之
著者プロフィール
日本CA株式会社  国和 徳之
マーケティング部 マーケティングマネージャー
独立系SIで受託開発やパッケージ開発プロジェクトなどを経てCAに入社。ストレージやシステムマネジメントのプリセールス、パートナー支援を経験した担当後、市場分析や製品企画を行うマーケティングへ。現在、ITILやITガバナンスをテーマとしたビジネスサービスマネジメント分野の市場啓蒙・プロモーションに従事。
http://www.ca.com/jp/


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