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第5回:全体統制型システム運用管理を実現する「WebSAM」

編者:シンクイット編集部
協力:日本電気  村上 久美子   2007/10/26
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運用管理部門に求められているのは…

   先頃リリースされたITILの最新版「ITIL V3」では、新たに「サービスライフサイクル」という概念が導入されている。システム障害は企業活動の阻害や信用失墜へとつながる恐れがあり、ITシステムの安定稼動を保つことが必要不可欠だからだ。そのため、企業組織として「継続的にITサービスの品質を改善していける文化を築く」ことが求められるのである。

   複雑化するITシステムを運用していくためには、単に個々を部分最適化するのではなく、システム全体の運用状況を横断的に把握し、柔軟に改善していく全体最適化が必要であり、WebSAMはこのサイクルに沿って「全体統制型システム運用管理」を行う「シンプルな運用管理」を追及している。
ITIL Core(出典:Service Operation、ITIL v3、TSO)
図2:ITIL Core
(出典:Service Operation、ITIL v3、TSO)


シンプル運用を支える技術革新「WebSAMフレームワーク」

   WebSAMでは、システム全体の運用状況を横断的に把握するために、システム運用で必要な情報を個々で管理するのではなく、CMDB(Configuration Management DataBase)に一元化している。これにより管理の分散とリスクを回避する。

   CMDBを中核に共通機能をまとめて、運用管理基盤「WebSAMフレームワーク」として製品に組み込むことで、例えばサーバの設定を一部修正するような場合には関連する各管理ツールの設定変更作業を行う必要がなくなり、管理作業の短縮だけでなく、単純な設定ミスによるリスクも削減することができる。さらに、管理対象の追加やビジネス規模の拡大に伴うシステム拡張・連携にもシームレスに対応可能である。

機能の拡張や連携がシームレスになる「WebSAMフレームワーク」
図3:機能の拡張や連携がシームレスになる「WebSAMフレームワーク」
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


シンプルな監視画面「統合コンソール」でわかりやすい可視化

   WebSAMでは、すべてのITシステムの運用管理画面を1つに統合し、システム全体を俯瞰的に監視できる「統合コンソール」を採用している。

   確認したい内容ごとに異なる管理ツール画面を見る必要がなく、サーバの性能情報を確認しながらネットワークの死活監視やアプリケーションの稼動状況を確認できるので、全国に分散している機器の稼働状況を集中管理することも可能だ。

   従来の運用管理ツールでは専門家や使い慣れた人しかわからない複雑さがあったが、「統合コンソール」では誰でも直感的に使えるGUIによる操作を実現している。

一元管理を可能にするWebSAMの「統合コンソール」
図4:一元管理を可能にするWebSAMの「統合コンソール」
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   システム全体の状態やリスクといったさまざまな情報が1つの画面で視覚的にみることができるので、障害の早期発見だけでなく、原因の切り分けや障害の影響を及ぼす範囲の特定・波及も瞬時に把握でき、対応することが可能だ。

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日本電気株式会社 村上 久美子
著者プロフィール
日本電気株式会社  村上 久美子
マーケティングG
運用管理製品の市場調査やNECの運用管理製品「WebSAM」の製品企画を行うマーケティングを担当。システム環境の変化にも迅速に対応でき、お客様にとって使いやすいシンプルな運用管理製品の創出を目指し活動。
http://www.nec.co.jp/WebSAM/


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第5回:全体統制型システム運用管理を実現する「WebSAM」
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