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【バグ管理の作法】最新家電のバグ管理

【バグ管理の作法】最新家電のバグ管理

第1回:実は難問だらけのバグ管理

著者:シンクイット編集部

公開日:2007/12/3(月)

特定の端末を中心としたサービス側重視のケース

続いて、単機能型のICカードを中心としたサービスについて考えてみる。このケースでは、ICカードそのものにはユーザ名やIDといったキーになる情報が含まれている。サービス側は、ICカードに含まれた情報を何らかの機器で読み取り、データベースと照合するなどしてサービスを提供する。

ここで重要となるのは、ICカードに記録された情報を引き出す機器、データを紐付けるシステムといったサービス側のテストの実施だ。ICカード自体が1ベンダーのみで提供するのか、同じ規格で複数ベンダーから提供されるかによって状況は異なるが、少なくともICカードのリーダ/ライタの対応状況や、セキュリティ上のテストなどを行う必要が出てくる。

またサービスそのものの重要度も大きくかかわるポイントだ。例えば銀行のICカードとサービスポイント管理用のICカードでは、セキュリティに関するチェック項目は大きく異なることは想像に難くない。


(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

最大の難敵は複合型!

最新家電はさまざまな機能を取り込み、その複雑さは日々増している。それでいてユーザ側の利便性や使いやすさはアップしなくてはならず、常に新製品を市場投入するのは大きな問題といえるだろう。

それは、ここまでに考えてきた「共通プロトコルに対応したネットワーク対応家電」と「さまざまなリソースを統合する端末」、そして「特定の端末を中心としたサービス側重視のケース」が組み合わさった「複合型」の場合だ。

複合型の家電製品の場合、テストを実施して製品を送り出すことと、いかにテスト項目を減らすか、の2つの面からバグ管理を考えていく必要があるだろう。

そこで12月10日公開の第2回では、実際に複合型のサービスを展開している「モバイルFeliCaシステム」を取り上げ、その概要と方策についてみていこう。 タイトルへ戻る



INDEX
第1回:実は難問だらけのバグ管理
  家電もITの時代=バグ管理は重要
  共通プロトコルに対応したネットワーク対応家電のケース
特定の端末を中心としたサービス側重視のケース