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オープンソース白書2006
Linux技術者の認定資格「LPI」国内の現状報告

Linuxビジネスの拡大で受験者増加、認定者も1万人突破、特定ベンダー、ディストリビューションに依存しない世界基準
著者:LPI-Japan事務局 事務局長  田中 利二   2005/10/14
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LPICの普及状況

ThinkIT会員特典20%OFF    LPICは全世界で延べ約9万人以上が受験している。

   Linuxの技術者認定試験においては、世界最大の規模である。特に日本ではLinuxビジネスが活発になるにつれて受験者が急増しており、月間の受験者は2000人を突破した。国別に見ても日本がトップ、ドイツ、アメリカと続く。

   最近ではさまざまな企業で社員研修の目標として、Linux技術、運用スキルの技術レベルの指標としてLPIC取得を設定しているため、今後の受験者数はさらに増えていく見込みだ。また、企業の受験のみならず、学生の受験が増えてきており、オープンソース関連教育に力を入れている教育機関が目立ってきた。

   2005年7月末時点での国内の受験者総数は約4万2900人、認定者数は約1万3600人である(図2、3)

LPICの国内受験者数推移(累計)
図2:LPICの国内受験者数推移(累計)
出所:LPI-Japan
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

LPICの国内レベル別認定者数推移(累計)
図3:LPICの国内レベル別認定者数推移(累計)
出所:LPI-Japan
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


スポンサー制度

   LPIはNPOとして運営され、主な活動資金はLPIに賛同する企業や団体からの寄付金によって支えられてきた。

   スポンサー制度とは、LPI-Japanの活動に参画することにより、「Linux人材の育成」と「Linux市場の活性化」に深く貢献する企業として訴求するためのプログラムである。

   参画のメリットは「オープンソースコミュニティへの参画」「さまざまな分科会への参画」「Linux業界への露出効果」などが挙げられる。

   LPI-Japanのスポンサーとして、現在メインフレームメーカー、Linuxディストリビューションメーカーのほか、ソフトウェア開発、人材派遣など、さまざまな分野の企業に参画していただいている。日本のLinuxビジネスをリードする各社によって、LPI-Japanの活動はサポートされている。

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書籍紹介
「Linuxオープンソース白書2006
新たな産業競争力を生む、オープンソース時代の幕開け」

※本連載はインプレスより発行の書籍「Linuxオープンソース白書2006」(ThinkIT監修)から一部抜粋し、転載したものです。
Linuxオープンソース白書 2006
■本書の構成
第1部のユーザー企業利用動向では、605社の情報システム管理者に聞いた独自調査データ177点を掲載。プレゼン用に、すべてのデータをCD-ROMに収録。
第2部の事業者動向では現在から将来のLinuxオープンソースビジネスを解説。
第3部の社会動向ではオープンソースの普及に向けて、教育や法律、そして世界各国の政府から地方自治体の取り組みまでを紹介。
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INDEX
Linuxビジネスの拡大で受験者増加、認定者も1万人突破 特定ベンダー、ディストリビューションに依存しない世界基準
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LPICの普及状況