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ThinkITが分析する 優良企業の見える化

第6回:データベースだけではなく「次世代の企業システム」を見える化する「日本オラクル」
2006/9/20

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ThinkITが分析する 優良企業の見える化 日本オラクル編

日本オラクル株式会社 システム事業統括システム技術統括本部長兼アライアンス技術本部長 新井 智氏
日本オラクル株式会社
システム事業統括システム技術統括本部長兼アライアンス技術本部長
新井 智氏

C/Sシステムからオープンシステムへの移行期にDEC(現HP)に入社し、データベースのサポートに携わる。その後にサイベースを経て日本オラクルに入社し、現在12年目。

赤の部屋・青の部屋
赤の部屋・青の部屋
赤の部屋・青の部屋
日本オラクルの会議室には特徴がある部屋が多いが、特にこの赤と青の部屋は有名だという。なお赤はコーポレートカラーではなく、母親の胎内をイメージしているとのこと。


「日本オラクルが求める人物像」を見える化
日本オラクルの戦略を実現するセールスコンサルタント
Question7 日本オラクルが求める人材を教えてください
   日本オラクルではプリセールス技術者のことを「セールスコンサルタント」と呼んでいます。名称こそコンサルタントですが、実際には非常に深い技術力を持った技術営業のスキルが必要となります。

   日本オラクルでは「テクノロジー」と「アプリケーション」の2つの戦略を掲げており、より大きく広い提案を行えるようになってきています。そういった理由からこれまでの製品ベンダーの枠ではなく、ソリューションベンダーとしてお客様とともに、「本当に必要なことは何か」といった深く踏み込んだご提案をできる技術と自信が必要だと考えています。

   そのためにはどこかの業界あるいは業務に自信を持っていて、「これだけは誰にも負けない」という気概のあるエンジニア、コンサルタントの方とぜひ一緒に仕事をしていきたいと思っています。またそのような方が入社されることで、日本オラクルのほかの社員も大きな影響を受けるのです。


抜群の表現力を高める日本オラクルの社風
Question8 日本オラクルの社風を教えてください
   まず、エンジニアの方のプレゼンテーションが上手いことに驚きました。多くの企業ではエンジニアというとぼそぼそと話すというイメージがそれまでありましたので、その衝撃は大きかったです。

   きちんと話を聞くと納得できることであっても、話の要点を得なければ説得力が生まれません。そのため、日本オラクルではプレゼンテーションを行う機会が積極的に与えられます。人に伝えることで知識の棚卸しが可能になりますし、質問に答えていくことで新たな問題点も発見できるのです。

   このような発表する機会が多いことから、「自分がよく知っているものは、積極的に皆に伝えよう」という意識が社内に溢れています。これはエンジニアだけではなく、営業や人事といった職種でも行われています。


Question9 どのくらいの頻度で発表会はあるのですか
   技術的なセミナーでは週に3〜4回社内で行っています。エンジニアがそれぞれ得た知識を資料にまとめて1〜2時間ほどで発表するのです。誰でも参加は自由ですし、質疑応答も活発に行われます。この資料は社内のデータベースに登録されて、後で全文検索することもできます。

   またお客様への製品の打ち合わせや展示会などではエンジニアが同席して直接説明をさせていただいています。もちろん、社内でのセミナーの経験がこのような場合に役立っているといえるでしょう。

   現在我々が提供できる製品の数は飛躍的に増えている状態です。一般的な企業であればこの勢いでラインナップが拡充されるとすべてをキャッチアップすることは難しいかもしれませんが、日本オラクルでは対応できる土壌が整っていると思います。皆が積極的に勉強し、それを伝え合う姿勢を持っていることは非常にありがたく、すばらしいことではないでしょうか。


データベースの巨人が目指す方向
Question10 これからの日本オラクルのビジネスの方向性を教えてください
   「テクノロジー」と「アプリケーション」の2つの戦略と同時に「Oracle Databaseビジネスグリッド化」を進めていきます。ちなみに、Oracle 10gの「g」はグリッドのことなのです。

   グリッドテクノロジを利用することで、データソースを複数のサーバで利用していても、あたかも1つのサーバで使っているように管理することができます。またCPUもトータルでは3分の1や半分のパワーで済みます。グリッドテクノロジについても一緒に広げていこうというパートナー様が多く、各社で検証が行われています。


Question11 グリッドには多くのメリットがあるのですね
   企業においては、グリッド化が行われた後、Oracle Fusion MiddlewareやOracle Enterprise Managerとの連携をどうするかというフェーズに向かいます。米国ではすでにそのフェーズに入っている企業が多いので、米国の開発部隊と連携して開発を進めています。

   米国ではOracleは製品ベンダーとしてだけではなく、企業戦略を支えるパートナーという位置付けとなりつつあります。今後は「日本版SOX法対応」にあわせてコンサルティングが多くの企業に必要となると思いますが、日本オラクルは米国での実績を足がかりとしてお客様にソリューションを提供していけるようになっていきます。


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INDEX
第6回:データベースだけではなく「次世代の企業システム」を見える化する「日本オラクル」
  日本オラクルが展開しているビジネスについて教えてください
  「Oracle Fusion Middleware」について教えてください
日本オラクルが求める人材を教えてください