日本オラクル株式会社 システム事業統括システム技術統括本部長兼アライアンス技術本部長 新井 智氏
C/Sシステムからオープンシステムへの移行期にDEC(現HP)に入社し、データベースのサポートに携わる。その後にサイベースを経て日本オラクルに入社し、現在12年目。
3代目社員犬
日本オラクルといえば社員犬が有名だが、現在は3代目のウェンディ・ウェンディがその役を全うしている。ちなみに、名前の意味はかわいとか女の子らしいということらしい。
オフィスにジャングル
日本オラクルの中に入って驚くのがジャングルのような内装だ。以前に比べて地味になったらしいが、大手IT企業に似つかわしくない水族館のような大きな水槽やインコなどは目を惹く。
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多くの方が「オラクル」と聞くと、データベースをすぐに思い浮かべると思います。もちろんデータベースは重要なプロダクトですが、その強みを活かしながらお客様のニーズに応えるべく日々新たなソリューションを提案しています。そのため、当社は「テクノロジー」と「アプリケーション」の2つの戦略を掲げています。
この2つの戦略はバラバラなものではなく、これまでとはまったく異質なものでもありません。「テクノロジー戦略」ではデータベースを基盤としており、その上で動作するミドルウェアとともに安定した拡張性のあるインフラを提供するというものです。その柱となるのが「Oracle Fusion Middleware」という、Oracle Databaseと非常に親和性の高いミドルウェア製品群なのです。
また「アプリケーション戦略」では当社が「Oracle E-Business Suite」と呼んでいるERP製品を軸にして、アプリケーションビジネスを強化しようというものです。
当社は「PeopleSoft」「JD Edwards」「Siebel」といった実績のあるERPベンダーを買収し、それらの製品をさらに向上させています。そしてこれら製品をデータベース市場で証明しているOracleクオリティと同等以上に引き上げ、お客様に提供していきます。
日本では日本版SOX法の必要性が当たり前のように認識されつつありますが、この2つの戦略はどちらもSOX法をはじめとして世界中で広まっているガバナンス(内部統制)に対応した堅牢なシステム環境を提供すること目的としています。
これからのビジネスでは、会計の透明性やデータが改ざんされていないことを保障するシステム作りが求められるのです。一本筋のアーキテクチャでシステムをまとめ、可視化を行う方法の1つがERPであると考えています。
また顧客の情報漏えいや社内外からのハッキングに対するセキュリティ面の確保も重要です。我々はこの問題に対応するためにデータベースからミドルウェアまでの領域を1つのスイートとして考え、脆弱性のないインフラを作ろうとしています。
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