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Javaアプリケーションサーバのクラスタリング機能比較
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第3回:JBossによるクラスタリングの実現
著者:サンモアテック 小林 俊哉 2005/11/7
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jbossweb-tomcat55.sar/META-INF/jboss-service.xml
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"jboss-service.xml"は先ほど登場した「MBean"jboss.web:service=WebServer"」を定義したファイルです。
ここでは属性"SnapshotMode"を"instant"から"interval"に変更することによって、レプリケーションのタイミングを「クライアントへのレスポンス時に必ず行い、ノード間の同期を取る」から「何ms間隔で実行」に変更できます。間隔は属性"SnapshotInterval"にms単位で指定できます。
"interval"にすることでパフォーマンスを向上させることができますが、「フェイルオーバーしたサーバの持つセッション情報が必ず同期が取れている」という保証はなくなります。
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<mbean code="org.jboss.web.tomcat.tc5.Tomcat5"
name="jboss.web:service=WebServer" xmbean-dd="META-INF/webserver-xmbean.xml">
(省略)
<attribute name="SnapshotMode">interval</attribute> <!-- you may switch to "interval" -->
<attribute name="SnapshotInterval">2000</attribute>
(省略)
</mbean>
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tc5-cluster-service.xml
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"tc5-cluster-service.xml"はJBossCacheの設定ファイルです。
ここでは属性"CacheMode"を変更することによって、レプリケーションの方法を変更できます。設定できる値は以下の通りです。
- REPL_SYNC
- レプリケーション完了後にクライアントへレスポンスを返します。
- REPL_ASYNC
- クライアントへレスポンスを返した後、非同期にレプリケーションを実行します。
表7:レプリケーションの方法の設定
デフォルト値である"REPL_ASYNC"では、クライアントがレプリケーションを待つ必要がないためレスポンスタイムは向上しますが、"SnapshotMode"を"interval"に設定した場合と同様、「フェイルオーバーしたサーバの持つセッション情報が必ず同期が取れている」という保証はなくなります。厳密な信頼性を保証したい場合は、"REPL_SYNC"に設定するほうがよいでしょう。
tc5-cluster-service.xmlの設定
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<mbean code="org.jboss.cache.TreeCache"
name="jboss.cache:service=TomcatClusteringCache">
(省略)
<attribute name="CacheMode">REPL_SYNC</attribute>
(省略)
</mbean>
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次回は
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次回はEJB、JMS、JNDIといったそのほかの機能を解説します。
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著者プロフィール
株式会社サンモアテック 小林 俊哉
株式会社サンモアテック 技術開発事業部
2001年入社。NOMAD(4GL言語)開発にはじまり、Webサービス、グリッドなどの新技術検証、またJBossやTomcatを含むオープンソース製品のサポートに従事。
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