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StarTeam
Borland StarTeamによる構成管理

第3回:障害対応時の変更要求ワークフロー
著者:ボーランド  富山 義明   2006/1/23
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障害対応時の作業フロー

   StarTeamサーバ構成へのユーザの追加の方法や、指定ユーザでStarTeamにログインする方法がわかったところで、様々なユーザがStarTeamを使って障害対応作業を進めていく際の一連の流れを見てみます。
操作主体と操作内容
表1:操作主体と操作内容


1 ビルド管理者によるラベルの付加

   クロスプラットフォームクライアントを使って、「StarDraw」プロジェクトに対して「BuildManager」ユーザでログインします。メニューから「ビュー → ラベル」と選択して「ラベル」ダイアログを開き、この画面で新しいビューラベル「Build 8」を「ビルドラベル」として作成します。

「ビューラベル」画面
図4:「ビューラベル」画面

   終わったら、メニューから「プロジェクト → 終了」を選択し、クロスプラットフォームクライアントを終了します。


テスト担当者による不具合情報の登録

   クロスプラットフォームクライアントを使って、「StarDraw」プロジェクトに対して「TTester」ユーザでログインします。このユーザのパスワードはデフォルトの状態では設定されていません。

   テスト担当者はテスト対象となるビルドにアクセスするために、メニューから「ビュー → 構成の選択」を選び、「ラベル付きの構成」プルダウンから「Build 8」を選択します。さらに、自分のPCのテスト環境にファイルを取り出す準備として、メニューから「ビュー → プロパティ」を選択し、「作業フォルダ」の「代替」パスをここでは「C:\StarDrawTest」と設定します。最後に、メニューから「ウィンドウ → 更新」を選び、画面全体を更新します。

   自分のPCのテスト環境にファイルを取り出すために、左ペインでルートフォルダ「StarDraw」を選び、メニューから「ファイル → すべてチェックアウト」を選択します。

※注1: 「すべての子孫をチェックアウト」ダイアログの中に「基準」を選ぶ部分がありますが、ここはデフォルトの「最新リビジョン」のままで構いません。表示されているビュー構成全体が「Build 8」の状態を示していますので、この時点の最新版を取り出すと考えるわけです。ビルド管理者が「Build 8」のビューラベルを付与した後に誰かが構成を変更したとしても、ここで説明した手順で、「Build 8」時点の構成を取り出すことができます。

   テスト担当者は自分の環境でテストを実施した結果、このビルドに対して不具合を見つけたものとします。この不具合を登録するために、メニューから「ビュー → 構成の選択」を選択し、「現在の構成」を選択します。

※注2: 「Build 8」の状態を表示させているビューの構成はReadOnlyになっています。この状態のままでは、ビューに対して「変更要求」を追加するなどの変更作業を実施することができません。

   右上ペインで「変更要求」タブを選択し、メニューから「変更要求 → 新規作成」と選択すると「変更要求の新規作成」ダイアログが開きます。必要な項目を入力しますが、ここでは「テスト済み最終ビルド」の項目について「Build 8」を選択します。

「変更要求の新規作成」画面
図5:「変更要求の新規作成」画面

   終わったら、メニューから「プロジェクト → 終了」を選択して、クロスプラットフォームクライアントを終了します。

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ボーランド株式会社 富山 義明
著者プロフィール
ボーランド株式会社  富山 義明
プロダクトビジネス本部 プロダクト・マネージャ
東京大学大学院理学系専攻科博士課程中退、理学修士。1992年日立CE(現日立IT)入社後、セキュリティビジネスセンタ長等を経て、2000年外資系企業へ。2003年、ボーランドに入社し、その後、アプリケーション開発の管理系製品の説明で国内を飛び回っている。


INDEX
第3回:障害対応時の変更要求ワークフロー
  はじめに
障害対応時の作業フロー
  3 プロジェクト管理者による作業担当者の割り当て
  5 作業担当者による不具合の修正