ここで重要なことは、図5に示すようにサービスとサービスをメッセージによって疎結合することによって、ビジネス・プロセス変更時に、システム機能としてのサービスを柔軟に組み替えることができるシステム環境を構築することです。このサービス間のメッセージのやり取りを記述したプロセス・モデルの記述方法としては、BPMI(Business Process Management Initiative)が提唱するBPMN(Business Process Modeling Notation)があります。このBPMNのプロセス・モデル化の記述方法は、本質的にeEPCと同じと言えます。
BPMIが提唱する砂時計モデル(http://www.bpmi.org/)には、「BPMNで記述したビジネス・プロセスは、BPEL(Business Process Executable Language)に変換され、実装されていく」と記述されています。このBPELで開発されるITシステムは、「システムの機能と機能をWeb サービスとして呼び出し、それらを繋ぐ」ことによって、ユーザにサービスを提供します。
このシステムの機能と機能を繋ぐシステムをEAI、Process Engine、Enterprise Service Busなどと呼びます。