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| OpenSolarisのロードマップ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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OpenSolarisは、公式には「2005年第2四半期」に公開されることになっている(一部分であるDTraceの機能はすでにソースコードが公開されているが)。一説には、2005年6月中旬のリリースになるという噂もある。 現時点で明らかにされているOpenSolarisのロードマップは、表2のようになっている。これによると、OpenSolarisの正式リリース時には、OS環境としてビルド可能なソースコードがすべて公開され、同時に、開発プロセスを具体的に進めるためのファシリティ──開発メーリングリスト、バグトラッキングシステム、CVSリポジトリなど──が提供されることになっている。 |
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表2:OpenSolaris のロードマップ |
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CDDLとは? 「CommonDevelopmentandDistributionLicense」(CDDL)は、サンがSolarisのオープンソース化に合わせて新たに作成した、オープンソースソフトウェアのためのライセンスである。OpenSolarisとして公開されるソースコードは、可能な限りすべて、このCDDLが適用されることになっている(Perlやbash、GNUutilsなども含まれているので、OpenSolarisのすべてがCDDLというわけではない)。また、今後の開発で追加されるソースコードは、原則としてすべてCDDLを適用することになっている。 CDDLのコンセプト サンによれば、OpenSolarisをオープンソース化すると決めた時点では、ライセンスは、すでにあるオープンソースライセンス(OSIによって50種以上が認定されている)の中から選択する予定であったという。しかし、同社の要望にぴったりフィットするものがなかったことから、新しいライセンスを作成することになった。同社が求めたのは、コピーレフトの考え方をサポートしつつ、コマーシャルベースでも手軽に利用できるライセンスだった。コピーレフト(copyleft)というのは、GNUプロジェクトを始めたリチャード・ストールマン氏が「コピーライト」(copyright:著作権)をもじって命名した考え方で、複製や改変、改変したものの再配布といった利用の自由を保証しようとするものである。 CDDLのポイント CDDLについては、しばしば、MozillaPublicLicense(MPL)をベースにしていると説明されることがある。これはこれで間違いではないのだが、MPLがそもそもポピュラーではないこともあって、何やら分かったようで分からない説明だと感じている人も多いだろう。 CDDLの内容を詳しく見ると、実はGNUGeneralPublicLicense(GPL)からも強い影響を受けてることが分かる。個々の条文で慎重な表現が選ばれている部分は「GPLでは曖昧だった点を明確にしよう」という意図がうかがえる。少なくともGPLの記述を強く意識しながら作成されたことは間違いない。 CDDLのポイントを大まかにまとめると以下のようになる。 許諾されること 使用、複製、修正、表示、実行、サブライセンス、頒布 許諾の条件
ただしCDDLの場合は、「LargerWork」(CDDLが適用されるソフトウェアに、他のライセンスが適用されるソフトウェアを組み合わせたもの)についての条項を盛り込み、CDDL以外のライセンス(いわゆるプロプライエタリなライセンスでも構わない)が適用されるソフトウェアと組み合わせて利用することに道を開いている。この点は、GPLと決定的に異なっている。この条項により、たとえば、CDDLが適用されているOpenSolarisのソースコードの一部と、自分が独自に開発したソースコードを組み合わせて1つのソフトウェアを構成した場合も、自分が開発した部分については、独自のライセンスを適用することが可能になる。 |
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