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クラスを作成し、エディタ・アクションを追加
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「概要」ページの「すべての拡張」から「examples.hello2.editorContribution」 - 「サンプル・エディター・アクション」を選択し、「拡張エレメント詳細」の「class」リンクをクリックして、examples.hello2.actions.SampleEditorMenuActionクラスを作成します。
SampleEditorMenuActionクラスのrunメソッドに以下のようにコードを記述します。
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public void run(IAction action) {
Shell shell = Display.getCurrent().getActiveShell();
MessageDialog.openInformation(
shell,
"Hello2 プラグイン",
"Hello, Eclipse world");
}
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以上でエディタ・アクションを追加することができました。ワークベンチ・ランタイムを起動し、本連載の第5回で作成したhello.txtファイルを「サンプル・エディター」で開くと、図7のように表示されます。
これまでにエディタ・アクションを追加する手順について説明しました。次に拡張ポイントとエディタ・アクション・クラスについて説明します。
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拡張ポイント
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拡張する拡張ポイントは、"org.eclipse.ui.editorActions"で、extension要素の構造を図8にまとめました。
図8:"org.eclipse.ui.editorActions"のextension要素の構造 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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エディタ・アクション・クラス
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エディタ・アクション・クラスでインプリメントする必要があるインターフェースは、org.eclipse.ui.IEditorActionDelegateインターフェースです。
また図9のようにIEditorActionDelegateインターフェースをインプリメントしたクラスは、ある程度の機能を実装して提供されており、これらのクラスを継承して実装することもできます。
図9:IEditorActionDelegateインターフェースとインプリメントしているクラス (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
IEditorActionDelegateインターフェースをインプリメントしたエディタ・アクション・クラスでは、表2のメソッドを実装する必要があります。
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メソッド |
内容 |
setActivePart |
エディタが選択されたときに呼ばれます |
run |
ユーザがメニュー・アイテムかツールバー・ボタンをクリックしたときに呼ばれ、実際に実行する機能を実装 |
selectionChanged |
選択を変更したときに呼ばれ、機能の変更処理やパラメータの変更処理などを実装 |
表2 実装するメソッド
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まとめ
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今回はエディタとエディタ・アクションの追加方法について説明しました。
ポイントは、以下のとおりです。
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- エディタを拡張する拡張ポイントは、"org.eclipse.ui.editors"
- エディタに連動するアクションを拡張する拡張ポイントは、"org.eclipse.ui.editorActions"
- エディタ・クラスがインプリメントするインターフェースは、org.eclipse.ui.IEditorPart
- エディタ・コントリビュータ・クラスがインプリメントするインターフェースは、IEditorActionBarContributor
- エディタ・アクション・クラスがインプリメントするインターフェースは、IEditorActionDelegate
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エディタの例としてラベルを表示しましたが、エディタ・クラスのcreatePartControlメソッドにSWTやJFaceのGUIコンポーネントを配置することによって様々なエディタを作成することができます。
次回は、パースペクティブの拡張について説明します。
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著者プロフィール
ビーブレイクシステムズ社 大森 洋行
中堅システム開発会社にて、データベース検索ソフトの開発・導入コンサルティング・セミナー講師に従事。その現場の中で、Java及びオープンソースを用いたシステム開発は今後のシステム開発の主流になると考え、それらを独学で学ぶ。本格的にそれらを用いた開発に携わるため、ビーブレイクシステムズに入社。現在、データ項目やその流れの分析に重点をおきながら、Javaやオープンソースを用いたシステム開発に携わる。
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