bbmrtg.plの監視対象設定は、1つのMRTG設定ファイルのみとなります。ここで他のMRTGのコンフィグで測定しているトラフィック測定対象もあわせてBBで監視したい場合にはどうしたらよいでしょうか。
1つの方法としてはMRTG設定ファイルを1つにまとめて、複数の機器を一括して測定する方法があります。しかし一般的にMRTGは5分ごとに測定プロセスを行うように設定するため、5分以内に処理を終わらせないといけないという制限があります。方法としてはシンプルなのですが、MRTGで測定できる項目の数にも限界があるため処理能力的にあまりお薦めできません。
もう1つの方法としては、トラフィックの測定をマシン単位などの単位に複数の設定ファイルで分割し、それぞれの設定ファイルごとに別監視スクリプトとして機能させる方法があります。例えば「www.xy.jp」と「mail0.xy.jp」をそれぞれ「mrtg-www.cfg」「mrtg-mail0.cfg」という別々のMRTG設定ファイルで測定する場合には、それぞれのMRTG設定ファイルを監視するためのbbmrtg.plのコピーを「bbmrtg-www.pl」と「bbmrtg-mail0.pl」という名前で作成し、監視対象指定に関する部分を変更して保存することで別スクリプトにします。
bbmrtg.plのコピー「bbmrtg-www.pl」「bbmrtg-mail0.pl」の作成
$ cd /usr/home/bb/server/ext
$ cp bbmrtg.pl bbmrtg-www.pl
$ cp bbmrtg.pl bbmrtg-mail0.pl

図3:プロセス相関図 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
リスト3:bbmrtg-www.plの変更部分
32行目: my $MRTGCFG = '/usr/local/mrtg/cfg/mrtg-www.cfg';
42行目: my $HTMLDIR = 'mrtg/www';
45行目: my $IMGDIR = 'mrtg/www';
リスト4:MRTG設定(mrtg-www/cfg)

(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大表示します)
リスト5:bbmrtg-mail0.plの変更部分
32行目: my $MRTGCFG = '/usr/local/mrtg/cfg/mrtg-mail0.cfg';
42行目: my $HTMLDIR = 'mrtg/mail0';
45行目: my $IMGDIR = 'mrtg/mail0';
リスト6:MRTG設定(mrtg-mail0.cfg)

(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大表示します)
あとは「$BBHOME/etc/bb-bbexttab」にそれぞれのスクリプトを個別に登録することで、複数のMRTG設定ファイルでの監視が実現できます。
$ cat /usr/home/bb/bb/etc/bb-bbexttab
# bb-bbexttab: configuration file for launching external scripts
localhost : : larrd/larrd.pl
localhost : : bbmrtg.pl
localhost : : bbmrtg-www.pl
localhost : : bbmrtg-mail0.pl
# end of bb-bbexttab

図4:監視画面トップ (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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