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Linux+DB2
Linux+DB2のパフォーマンスチューニング

第3回:システムの情報を集める
著者:日本アイ・ビー・エム  田中 裕之、高比良 晋平
2006/4/17
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mpstat

   マルチプロセッサ環境においては、「mpstat」コマンドを使用することでそれぞれのCPUの使用状況を確認することが可能です。「mpstat」コマンドはsysstatパッケージに含まれます。
[root@linux ~]# mpstat -P ALL 1 2
Linux 2.6.9-11.ELsmp (host1)          03/28/2006
 
03:31:51 PM CPU %user %nice %system %iowait %irq %soft %idle intr/s
03:31:52 PM  all 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 100.00 1018.81
03:31:52 PM 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 100.00 991.09
03:31:52 PM 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 99.01 27.72
 
Average:   CPU %user %nice %system %iowait %irq %soft %idle intr/s
Average:   0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 100.00 1031.89
Average:   0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 100.00 795.68
Average:   0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 99.67 236.54


free

   メモリの使用状況を確認するためには、freeコマンドを使用します。

[root@host1 ~]# free
total used free shared buffers cached
Mem: 1291980 998940 293040 0 89356 772016
-/+ buffers/cache: 137568 1154412
Swap: 2040244 0 2040244

   Linuxではメモリに空きがあれば、空きメモリをバッファキャッシュかページキャッシュとして使用していきます。そのため「free」コマンドで1行目に表示される空きメモリサイズはキャッシュの分を差し引いて表示しているため、少なくみえますが、この現象はメモリリークなどではなく、Linuxとして問題ない動作であることに注意してください。

   システムにおいて実際に使用しているメモリサイズは2行目「-/+ buffers/cache:」のusedに表示される値となります。

   上記の例ではスワップ領域(Swap)を使用していませんが、スワップイン/アウトが発生した場合には、ハードディスクへのアクセスが発生するためパフォーマンスに影響をおよぼします。従ってスワップ領域(Swap)の使用率が高い場合には、メモリの増設などを検討することになります。


pmap

   各プロセスの詳細なメモリ使用状況を確認するためには、「pmap」コマンドを使用します。

[root@host1 ~]# pmap -d 8359
8359: smbd
Address Kbytes Mode  Offset  Device Mapping
:
b7ffe000 1224  r-x--  00000000b7ffe000  000:00000 libc-2.3.4.so
bfec6000 16  r----  00000000bfec6000  000:00000 libc-2.3.4.so
mapped: 9808K writeable/private: 1740K shared: 64KB


次回は

   今回は、CPUとメモリに関する情報の集め方について解説しました。この2つはパフォーマンスには大きく関わる部分であり、処理不足が懸念される場合は、まずはこの2つを調べてみてください。

   引き続き次回もシステム情報を取得するコマンドについて解説しますが、I/Oに関する情報やシステム状態です。

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日本アイ・ビー・エム  田中 裕之
著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社  田中 裕之
日本アイ・ビー・エム株式会社、Linux アドバンスド・テクニカル・サポート所属
Linuxサポート・センター設立初期よりプロジェクト、案件サポートを実施。現在はソフトウェアとLinuxとの組み合わせでのテストをはじめとする各種検証などを担当。


日本アイ・ビー・エム  高比良 晋平
著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社  高比良 晋平
日本アイ・ビー・エム株式会社、Linux アドバンスド・テクニカル・サポート所属
2003年に入社以来、一貫して先進Linux関連プロジェクトやLinuxビジネスの開発に従事。現在はxSeriesハードウェア・プラットフォームでのLinuxの技術サポートを担当。


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