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リッチクライアントCurlの特徴と導入実態
第5回:Curlの適用事例(後編)
著者:
セントラル・コンピュータ・サービス 松永 俊思
2005/6/13
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サービスの拡充
この地方自治体に導入した「ホール座席管理システム」は、住民が照会や予約ができるサービスの展開はまだおこなっていません。しかしWebアプリケーションとして提供されるこのサービスは、管理者向けの機能をカスタマイズして大幅なサービスの拡張が実現可能です。このことは、施設管理者にとってもサービスを利用する住民にとっても双方にメリットがあるでしょう。
システム構築・運用の向上に特徴のあるCurl適用事例
株式会社東京三菱銀行では「口座一覧管理サービス」のメニューの1つとして、「資産分析ツール」をCurlアプリケーションで提供しています。
注:口座一覧管理サービスとは(東京三菱銀行記載事項より)
お客さまが、口座一覧管理サービス(以下「本サービス」といいます)にご登録された情報提供サイト(銀行、証券など)のログインID、パスワードにより、それぞれのサイトから資産情報を収集・一覧表示するサービス(アグリゲーションサービス)です。なお、本サービスは、お客さまご自身の意思によって情報を収集するための道具であり、本サービスがお客さまの代理を務めるものではありません。
「資産分析ツール」は複数の情報提供サイトから収集した資産情報を基に、様々な角度から把握・分析ができるツールです。これまでのサーバ集中型のシステムではこのようなサービスの展開が非常に難しかったのですが、Curlのようなリッチクライアント技術を用いることでサービスが展開できるようになりました。
クライアントPC上で「個人資産分析ツール」がそれぞれの資産情報を収集し、この情報を基にシミュレーションデータを作成します(図3)。お客様のシミュレーションデータはクライアントPC上にのみ保存されることになり、サービスを提供する金融機関(サーバ)は資産情報の照会のみに使われます。
図3:個人資産分析ツール
以上のようにサーバとは疎結合の「資産分析ツール」は、ユーザ個人のためのアプリケーションサービスとして提供しています。このサービスでは表3のような主要要件が、適用判断のポイントとされ、従来の仕組みでは実現が難しかったのですが、Curlの技術を使うことで実現できたといえるでしょう。
クライアントPCのみで動作する疎結合型の分散アプリケーションであること
グラフなどのシミュレーション機能をサポートしているアプリケーションであること
豊富なアプリケーション機能を搭載してもダウンロードに負荷がかからないこと
表3:資産分析ツールの主要な要件
詳しいサービス内容やサンプル画面については、東京三菱銀行の口座一覧管理サービスページを参照してください。
MTFGネットプラザ
https://www.btm.co.jp/mnp/
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著者プロフィール
セントラル・コンピュータ・サービス株式会社 松永 俊思
メインフレーム、クライアントサーバ、Webシステムと基幹系から情報系アプリケーションシステム開発を実施。また、開発支援パッケージとして「MagicAnswer for Notes」(NotesDomino設計要素解析ツール)の製品監修を担当。2002年より営業に転じ、企業の情報システム課題に対する提案を進めている。Curlは次世代アプリケーション像として、2004年より取り扱う。問い合わせE-mail:
curlsales@ccs.co.jp
INDEX
第5回:Curlの適用事例(後編)
今回は
サービスの拡充
代理店支援システム(大同生命保険株式会社)
Curl適用システムの可能性