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ソフトウェアメトリックス調査報告〜システム開発における品質・工期・生産性
第1回:ソフトウェアメトリックス調査の組織発足
著者:
日本情報システム・ユーザー協会
2005/10/28
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ソフトウェアメトリックス調査組織発足の経緯
調査の内容を紹介する前に、ソフトウェアメトリックス調査組織発足について紹介する。システム開発には色々と課題があると思うが、次のようなことを疑問として感じている方が多いのではないのだろうか。
システム開発の費用がもっと安くならないのか?
見積りの透明性が高められないのか?
もっと短工期で開発出来ないか?
ソフトウェア産業の中に品質管理の要素を持ち込み、もっと信頼性・安定性を高められないのか?
わが社のソフトウェア開発の生産性は他社と比較して高いのか?それとも低いのか?
表2:システム開発の課題
これらの課題を解消するために、2004年10月にIPAの中にソフトウェア・エンジリアング・センターが設置され、これらの課題解消に一歩踏み出すことになった。
ベンダー企業向け調査については、IPA推進プロジェクトにて行い、ユーザー企業向け調査について、経済産業省から三菱総合研究所が委託を受け、実施機関として、社団法人日本情報システム・ユーザー協会(以下、JUAS)が調査を実施することになった。
JUASとしては、2002年にユーザー満足度研究プロジェクトを発足させ、これらの問題の足がかりを築きつつあった。また、2004年6月より「システム開発生産性評価プロジェクト」を先行して進めており、これらの活動を通じて、ソフトウェア開発についての評価標準値作成を検討している。
図2:調査組織体系
このような調査はそれまで行われていなかったわけではなく、すでにJUASは2002年にユーザー満足度研究プロジェクトを発足させており、これらの問題の足がかりを築きつつあった。また、2004年6月より「システム開発生産性評価プロジェクト」を進めており、ソフトウェア開発についての評価標準値作成を検討している。
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著者プロフィール
日本情報システム・ユーザー協会
社団法人 日本情報システム・ユーザー協会
ユーザーの立場からの産業情報化の推進を目的とし、大手ユーザー企業を中心に、約250社の会員を擁し、経営とITに関する様々なテーマや、立場に応じた40以上の委員会、研究会、研究プロジェクトを実施し、毎年、各種調査・研究報告書の刊行や、提言を行っている。1962年、日本データ・プロセシング協会として創立、1992年社団法人日本情報システム・ユーザー協会として、全面的に拡充改組。
http://www.juas.or.jp/
INDEX
第1回:ソフトウェアメトリックス調査の組織発足
ソフトウェアメトリックス調査の概要
ソフトウェアメトリックス調査組織発足の経緯
調査の必要性