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| JasperReports | ||||||||||||
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JasperReportsは、Business Objectsの出身者が設立したJasperSoft社が開発した、アプリケーションに組み込み可能なオープンソースのレポーティングツールであり、LGPL(Lesser GNU Public License)で提供されている。 SourceForgeでは、Top20 Active Projectに常時ランクインするほどの人気を博しており、既に通算では1,000,000回以上ダウンロードされており、現在も毎月45,000回以上ダウンロードされている。 JasperSoftによると、JasperReportsの顧客は世界50ヶ国以上、10,000以上にのぼり、American Express、Cisco Systems、HP、IBM、GoldmanSachsなどの大企業も名を連ねている。 JasperReportsでは、レポートはタイトル、ページヘッダ、コラムヘッダ、グループヘッダ、グループフッタ、コラムフッタ、ページフッタ、サマリなど独立して定義され、フォーマットされた多数のセクションから構成される。非常に柔軟なレイアウトが可能であり、あらゆる形式のレポートの作成を行うことができる。 また、PDF、HTML、XLS、CSV、RTF(Word)、TXT、XMLファイルなど、様々な主力形式にも対応しており、ユーザはPCの画面上やプリンタもしくは他のアプリケーションなどとレポートの利用場所にあわせて選択することができる。 なお、データソースとしては、JDBC(JDBCでラッピング可能なRDBMS含む)やJavaBeans(EJB、Hibernate)、XMLデータなどが利用可能である。図2にJasperReportsのアーキテクチャを示す。 サポートサービスが必要な場合は、JasperSoftからインシデントごとあるいはサブスクリプションベースでサポートを受けることもできる(有償)。 さらに同社では、このJasperReportsの高機能版の「JasperDecision」を商用ライセンスのもとで提供している。図3にJasperDecisionのアーキテクチャを示す。 JasperDecisionでは、LDAPやActive Directoryとの統合によるシングル・サイン・オンの実現や認証機能の追加など、セキュリティ面の強化に加え、キャッシュやクラスタリング機能のサポート、ダッシュボード機能や管理ツールの提供などスケーラビリティ、ユーザビリティの面でも機能強化がはかられている。より充実した機能を求める場合は、オープンソース版のJasperReportsよりも、こちらの商用版を利用するという選択になろう。 このようにJasperReportsは、先に説明したEclipse BIRTと同様にアプリケーションに組み込み可能なレポーティング機能を提供するものである。Javaの統合開発環境のデファクトとなったEclipseを生んだEclipse Foundationで開発されていることから、とかくBIRTに注目が集まりがちではあるが、現在のところ、米国内ではJasperReportsの方が多く利用されているようである。 |
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