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土日に極める「開発環境」 |
第1回:エディタの妙技を極める
2007/9/14
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Java開発で優れているツールは何か
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Java開発環境のデファクトスタンダードともいえるEclipse。これに対してOracleから提供されているJDeveloperもデータベース系アプリケーション開発者を中心に人気が高いツールだ。では、その両者を比べて、どちらが使いやすく、優れているのか。この2つを徹底的に比較した連載が「徹底比較!! Eclipse vs JDeveloper」である。
徹底比較!! Eclipse vs JDeveloper
第1回:設計工程の機能比較!
著者:NTTデータ先端技術 竹添 直樹
現在ではもはやIDEなしでの開発は考えられないという状況です。これは開発マシンの高スペック化やJava自体の高速化もありますが、やはりEclipseの登場によるところが大きかったのではないでしょうか。本連載ではEclipseとJDeveloperが提供する機能を「設計工程」「製造工程」「試験工程」のそれぞれのフェーズに分けて紹介していきます。実際の開発においてIDEの選定の一助となれば幸いです。
それでは、設計工程をサポートする機能を「UMLモデリング」と「データベース設計」の2つの点から見ていきましょう。Eclipseには標準ではUMLモデリング機能は搭載されていませが、プラグインをインストールすることでUMLモデリング機能を追加することができます。 また、Eclipseのワークスペースとの強力な連携機能を備えています。たとえばクラス図の場合、ダイアグラムとワークスペースのソースコードは完全かつ双方向に同期します。ダイアグラムを修正すればソースコードに、ソースコードを修正すればダイアグラムに変更内容が即座に反映されます。この機能によってラウンドトリップ型の開発が可能になります。
JDeveloperは標準でUMLモデリング機能が搭載されており、クラス図、シーケンス図、アクティビティ図、ユースケース図を記述することができます。クラス図はJDeveloperのプロジェクト内のJavaクラスと同期させることができます。この場合、ダイアグラムに加えた修正は即座にソースコードに反映されます。
第2回では実装工程で使用可能なJava開発支援機能について、EclipseとJDeveloperが提供している主要な機能を紹介する。
徹底比較!! Eclipse vs JDeveloper
第2回:開発工程の機能比較!
著者:NTTデータ先端技術 亀井 隆司 監修:NTTデータ先端技術 竹添 直樹
Eclipseには、標準で「JDT(Java Development Tool)」と呼ばれるJava開発環境がプラグインとして搭載されています。たとえばエディタ上で記述したコードにエラー箇所がある場合には該当箇所に波線が引かれ、エディタの左側にアイコンが表示されます。アイコンをクリックすると修正候補が表示されるので、選択することによりコードの修正が簡単に行えます。
JDeveloperのJavaエディタにもコードのエラー表示やハイライト表示など、Javaソースコードの編集に必要な機能が一通り揃えられています。エディタの上部にはツールバーが用意されており、コードのハイライトやsetter/getterの生成、スーパークラスのメソッドのオーバーライド、コードのフォーマットなどの機能がワンクリックで利用できます。
EclipseにはないJDeveloper固有の機能として、画面下部の「Design」「History」タブがあります。「Design」タブをクリックすることでオープンするビジュアルエディタでは、SwingやAWTといったGUIアプリケーションをドラッグ&ドロップで簡単に作成することができます。
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アプリケーション開発が容易にできるツールとは
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IDEとして長い歴史を持っているDelphi。多くのDelphiファンもいるのだが、ではなぜこれだけDelphiが支持されるのか。それはデータベースアプリケーションの開発がとても容易に行えることが理由のひとつであろう。この連載では、Delphiを使ってデータベースのアプリケーション開発に強いDelphiの特徴を具体的な手順と併せて紹介している。
こんなに簡単!Delphiでデータベースアプリケーション開発
第1回:半日で業務アプリケーションが開発できる!(前編)
著者:CodeGear 米澤 千賀子
「操作性にこだわらないちょっとした業務アプリケーションなら、半日で作ることができる」。これは、プロトタイプやデモアプリケーションのことではありません。実際に「Delphi」を使って業務アプリケーション開発を行っているユーザの声です。Delphiは、データベースへの接続、高度なユーザインターフェースの構築など、業務アプリケーション開発に役立つ特徴的な機能を備えており、データベースに接続して、照会/更新するようなデモアプリケーションなら、それこそ数分でできてしまいます。
本連載では、データベースのアプリケーション開発にとても強いDelphiの特徴を具体的な手順と併せて紹介していきます。Delphiは、マウスによるドラッグ&ドロップ操作によって、ボタンや入力ボックスなどといった画面構成要素をフォームに配置して開発を行います。ボタンが押されたときの処理はイベントとして定義します。このような開発スタイルから、直感的な操作で、目的の処理をすばやく記述できるのが大きな特徴なのです。
こんなに簡単!Delphiでデータベースアプリケーション開発
第2回:半日で業務アプリケーションが開発できる!(後編)
著者:CodeGear 米澤 千賀子
データベースアプリケーションの処理で面倒なのは、データベースサーバに問い合わせを行った結果、セットをクライアント環境でどのように扱うかという処理の部分です。グリッドのようにコントロールにデータを表示して編集可能にするには、クライアント環境にデータを保持し、そして双方向のカーソル移動に対応しなければなりません。
今回のマスター/詳細データを表示するアプリケーションの開発では、ビジュアル操作だけで、1行もコードを書かなかったことがおわかりいただけたでしょうか。このようなビジュアル操作だけで、簡単に高度なデータベースアプリケーションを作成できるのが、Delphiが高い生産性を実現できる理由なのです。
もちろん、もっと複雑なアプリケーションにカスタマイズしたり、独自の処理を追加したい場合には、コードを記述したり、他のプロパティを設定することで対応できます。その場合でも、現在のビジュアル開発の生産性を損うことはなく、あくまでも、ビジュアル開発の延長として、カスタマイズを行うことができるのです。
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