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第2回:「サーバ運用力」を高める秘訣

2007/10/24
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サーバ運用管理のコツとツボ

   企業のシステムの複雑化が進む中、管理者にとって効率的な運用管理は必須課題といえる。ここでは、サーバ運用管理の極意を学ぶための参考資料として、Think ITで掲載したサーバ運用管理に関する記事を集めて紹介する。
運用管理の極意を学ぶ
企業におけるシステム運用の心得
サーバ管理入門
Javaだって運用管理
忘れちゃいけないストレージ管理
運用管理ツールNOW!!


サーバ管理入門

   サーバを構築するためには、OSのインストール後に各種設定を行う必要がある。ここでは、Red Hat Enterprise Linux 5を例に、インストール後に必要となる基本的な設定項目を説明した連載記事を紹介する。

   サーバ管理の初心者が最低限知っておくべき項目が一通り解説されているので、基本に立ち返ってご一読いただきたい。

Red Hat Enterprise Linux 5サーバ管理の基礎 Red Hat Enterprise Linux 5サーバ管理の基礎
第1回:インストール後に必要となる基本的な設定
著者:日本ヒューレット・パッカード  古賀 政純
Linuxサーバ構築入門篇

   ここでは、サーバにRed Hat Enterprise Linux 5をインストールした後に必要となる基本的な設定項目を説明します。ここで取り上げるものは、サーバ管理の初心者が最低限知っておかなければならない知識ばかりです。

   サーバ管理の初心者が知っておくべき内容としては、コマンドラインでの管理です。通常はシステム管理者や保守担当者がsysreportコマンドや独自のスクリプトにより、システムに設定されているパラメータを取得しますが、まずは基本的な管理方法を理解する上でも管理コマンドを入力する基本的な方法で紹介します。

ディスク、メモリ、CPUの状態を確認

   まずインストールした項目どおりに設定されているか、ハードウェア資源の利用状況などを確認します。ここではハードウェアの基本コンポーネントである、ディスク、メモリ、CPUの状況を確認します。

   ディスクの利用状況を確認するには「dfコマンド」を利用します。dfコマンドに「-Hオプション」を付加することにより、わかりやすい単位で表示することができます。ここではインストール時に作成したパーティション通りにファイルシステムがマウントされているかを確認します。

   マウントポイントが正しいパーティション番号でマウントされているのかを必ず確認します。上記ではファイルシステムを表示する-Tオプションを付加していませんが、実際には「df -HT」コマンドにより、ファイルシステムの種類を含めて表示し、正しいファイルシステムでマウントされているかを確認したほうがよいでしょう。またmountコマンドでもファイルシステムの種類を知ることができますので、あわせて調べます。

   次に「freeコマンド」でシステムが認識しているメモリ容量と空き容量を確認しておきます。OSが利用可能なメモリ容量は「total」のところに表示されます。また現在の空き容量は「free」の列にある「-/+ buffers/cache」に表示されます。

   さらにCPUの状態を確認します。まずOSが認識しているCPUの個数を調べます。CPUの個数は、/proc/cpuinfoを参照してその出力に含まれる「processor」という文字列をgrepで検索することにより確認することができます。

Javaだって運用管理

   Javaによるシステム開発の記事や資料は多数あるが、その後のシステム運用・保守をテーマとしたものはあまり存在していない。しかし、システム構築において本当に大切なのは、システムの安定稼働であることは言うまでもない。

   ここでは、Javaの運用・保守を切り口とした開発のポイントや、運用・保守のノウハウを解説した連載記事を紹介する。

システムの運用・保守を考えていますか? システムの運用・保守を考えていますか?
第1回:Javaで重要なことは開発ではない?
著者:みずほ情報総研  老川 正志
Javaは、もはや枯れた技術か?

   1995年にJavaが登場してから10年以上が経ち、この間にApplet、Swing、J2EE、J2MEといったJava技術が登場しました。はじめは、試行を目的とした使用がほとんどでしたが、現在は業務システムからゲームまで、Javaを使ったさまざまなシステムが構築されています。

   ここまでJavaが普及した要因はいくつか考えられますが、大きく以下の2つではないでしょうか。

  • JVM(Java仮想マシン)
  • コミュニティの存在

表1:Javaの普及要因

   もっとも大きな要因は「Write once, Run anywhere」というコンセプトで作られたJVMでしょう。OSに依存しない稼動環境の構築が可能になり、「Webアプリケーションで操作したい」というユーザニーズによって、サーバサイド技術が進化しました。今ではSAPやOracleが代表格であるERP製品もJavaで開発されています。その上、メインフレームでJavaも稼動させることが可能になり、基幹システムにも採用しやすい環境が整っています。

   また、コミュニティの存在が技術者を増加させたとことも要因だと考えます。Jakartaプロジェクトように数々のコミュニティが運営され、Java技術者が増加しました。

   プログラマをメンバーに加えたいとき、5年以上前は「他の言語を扱うプログラマに比べ、高い人件費がかかる」といわれていたのに、今は「他の言語を扱うプログラマと同等の人件費」という時代です。技術者の増加に伴い、需要と供給の関係が変わってしまいました。

   このように、現時点でJavaは「確固たる地位を築いている」といってもよいでしょう。また「もはや枯れた技術」と考える方もいるかも知れませんが、私はそうは思いません。Javaは「言語」と「稼働環境」という2つの要素を持っていますが、どちらもさらなる進化を遂げているからです。

Javaでもっとも重要なのは「開発」ではない?

   さて、確固たる地位を築きながらも、さらなる進化を遂げるJavaですが、もっとも重要なことは何でしょうか。

   本来、システム構築の目的は「システムを使うこと・システムを安定的に動かし続けること」であり、運用・保守がメインのはずです。Javaも同様の考え方をすれば、もっとも重要なのは運用・保守なのではないでしょうか。ですが不思議なことに、開発をテーマとした書籍、記事は頻繁に見かけますが、運用・保守をテーマとした書籍、記事を見かけることは多くありません。

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