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| はじめに | |||||||||||||||||||||||
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第1回では大量の情報と消費者のアテンションをコントロールする重要性を説明し、第2回目ではWeb 2.0が与える市場へのインパクトを特に「eコマースモデル」と「企業情報システム」に着眼して分析した。 今回から2回にわたり、Web 2.0時代を支える手法・技術がどのような目的で採用され、活用されているかについて事例を通じて紹介する。 |
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| Web 2.0時代を支える手法・技術とは? | |||||||||||||||||||||||
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Web 2.0は技術仕様ではないため「この手法・技術を使えばWeb 2.0」という明確な基準は存在しない。よって筆者は「大量の情報と消費者のアテンションをコントロールする」という目的達成に繋がる手法・技術が、Web 2.0時代に注目すべき手法・技術であるという観点に基づいて、第1回では7つの手法・技術を取り上げた。これらの手法・技術がもたらす効果の概略は以下のとおりである(表1)。
表1:Web 2.0時代を支える手法・技術がもたらす効果 出所:野村総合研究所 以降では、表1であげた手法・技術について詳細に解説していくが、今回は手法についてになる。技術については次回で解説する。 |
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| サービス型ソフトウェア | |||||||||||||||||||||||
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大量の情報と消費者のアテンションをコントロールするという目的において、サービス型ソフトウェアは次にあげる3点で有利である。
表2:サービス型ソフトウェアの利点 |
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| 複数サービスに跨った利用者データの連携 | |||||||||||||||||||||||
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利用者のデータをサービスプロバイダ側で一元管理するため、複数のサービスをまたがってのデータ連携が可能である。例えばGoogleは、Google CalendarとGmailの間でスケジュール情報を相互に登録・通知可能にし、利便性を向上させている。 |
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| 柔軟なソフトウェアビジネスモデル(利用料モデルと広告料モデル) | |||||||||||||||||||||||
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パッケージ型ソフトウェアでは利用料モデル(利用者からソフトウェア利用料を徴収するモデル)が一般的であるのに対し、サービス型ソフトウェアの場合は消費者向けには広告料モデル(無料で公開し広告料から収益をあげるモデル)、企業向けには利用料モデルというように柔軟なソフトウェアビジネスモデルを構築することが可能である。 また広告料モデルでは消費者のデータと連動した広告配信が可能であり、消費者のアテンションを惹きつける広告効果が期待できる。 |
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| 早期リリースによるユーザ要求吸い上げ | |||||||||||||||||||||||
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サービス型ソフトウェアではベータ版の段階で早期にソフトウェアを公開し、ユーザ要求を吸い上げながらソフトウェアを随時改善するという開発サイクルを採用する事例が多い。 |
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