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Ruby on Rails入門
Ruby on Rails入門

第6回:プラグインでさらに生産性アップ
著者:DTS  五座 淳一   2006/6/28
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プラグインとは

   これまでの連載を通して、Ruby on Rails(以下、Rails)の生産性の高さをご紹介してきましたが、この生産性を実現している要因の1つにRubyの強力なリフレクション機能があります。

   リフレクションとは、プログラムがプログラム自身にアクセスする機能のことです。この機能を使えば実行時にオブジェクトのメソッドの一覧を取得したり、メソッドを追加したりすることができます。

   Javaもリフレクション機能を持っていますが、基本的にクラスを書き換えることはできません。クラスを書き換えることができるのはスクリプト言語であるRubyの強みといえるでしょう。

   Railsでは、このリフレクションを用いてRails本体やRubyの組み込みクラスにアクセスして、機能の追加や変更を行うためのRailsプラグイン機構があります。
プラグインの種類

   ではどのようなプラグインがあるのでしょうか。下記のURLでは、「モデルを拡張するプラグイン」や「ビューを拡張するプラグイン」などの様々なプラグインが紹介されています。


   たくさんのプラグインがありますが、今回はその中から代表的なプラグインをいくつか紹介します。

Acts As Versionedプラグイン
モデルに格納された内容がバージョン管理され、旧バージョンへのロールバックなどが簡単にできるようになります。
Globalizeプラグイン
Railsを国際化対応にするプラグインです。言語ごとに文言を切り替えるだけでなく、日付や数値フォーマットの国際化をサポートしています。
Acts As Searchableプラグイン
全文検索エンジンであるHyperEstraierを使った検索機能を提供します。
http://hyperestraier.sourceforge.net/

表1:代表的なRailsプラグイン

   Railsプラグインの数は着実に増えており、次々と素晴らしいアイデアがRailsプラグインとして実装されているのです。

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株式会社DTS  五座 淳一氏
著者プロフィール
株式会社DTS  五座 淳一
技術部所属。入社以来、交換機や携帯電話、Webシステムなど様々な開発を担当する。Ruby on Rails上に構築したオープンソースのCMS「Rubricks」(http://rubricks.org/)のコミッタ。


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