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徹底比較!! Microsoft SQL Server vs オープンソースDB |
第3回:各データベースのGUIツール利用の比較
著者:日立システムアンドサービス 鈴木 和義 2006/6/23
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データベース作成
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前回までの連載で各データベースのインストール方法を紹介した。今回はWindows環境ということを前提として、SQL文を利用しないでGUIツールのみでどこまでデータベースが構築できるかについて比較していく。
インストールをした後、データベースの作成・ユーザの作成・テーブルの作成などを順次行わなければならない。データベースの技術者であれば、ここからはSQLを使ってデータベースを作成していくのだが、未経験者にはここが厄介な工程になる。
SQLにはDML(Data Manipulation Language)とDDL(Data Definition Language)があるが、データベースの管理にはDDLを使用する。
DMLは、SELECT、INSERT、UPDATEなど、ソースコード上では見慣れた構文であり、データベースによる差が比較的少ない。もう一方のDDLは馴染みも少ない上、各データベースの独自拡張機能などで差異がみられる構文である。そこで今回は、各データベースのGUIツールを使い、データベース作成/ユーザ作成/テーブル作成を行い、その操作性を検証してみた。
なお、各データベースのGUI管理ツールは次のものを使用した。
データベース名 |
GUI管理ツール名 |
バージョン |
SQL Server 2005 Express Edition |
SQL Server Management Studio Express |
9.00.2047.00 |
MySQL |
MySQL Administrator MySQL Query Browser |
1.1.9 1.1 |
PostgreSQL |
pgAdminIII |
1.4.2 |
表1:各データベースのGUI管理ツール
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今回のデータベースの操作方法
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操作内容は以下の環境を構築するまでとした。非常に単純な定義だが、よく使われる機能を組み合わせている。
- 独立したデータ管理対象(データベースもしくは、スキーマを独立)の作成
- テーブルの作成(インデックス作成、外部キー制約の設定を含む)
- ビューの作成
- ユーザの作成および権限の設定
表2:今回比較する操作内容
部署テーブル |
sections |
カラム名 |
データ型 |
その他条件 |
id |
数値型 |
プライマリキー |
name |
文字 最大50 |
Not Null |
表3:今回作成する部署テーブル
従業員テーブル |
employees |
カラム名 |
データ型 |
その他条件 |
id |
数字 |
プライマリキー |
firstname |
文字 最大50 |
Not Null |
midle |
文字 最大20 |
|
lastname |
文字 最大50 |
Not Null |
Sid |
数字 |
外部キー制約(sections.idを参照) |
表4:今回作成する従業員テーブル
View_1 |
条件 employees.sid = sections.id |
カラム名 |
テーブル名 |
firstname |
employees |
lastname |
employees |
midle |
employees |
name |
sections |
表5:Viewの作成
# |
ユーザ名 |
役割 |
テーブルに対する権限 |
1 |
jobmaster |
管理者 |
所有者(全権限) |
2 |
jobuser |
アプリケーションユーザ |
Select、Update、Insert、Delete |
表6:2種類のユーザ
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著者プロフィール
株式会社日立システムアンドサービス 鈴木 和義
研究開発センタ 評価センタ 主任技師。サービス視点で各社製品の評価・選定に10年以上携わる。また、2005年からIPAのOSS推進フォーラムに参加し、オープンソースのAPサーバの信頼性を評価している。
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