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VMware ESX Server サーバ統合ガイド |
第12回:メール・プロトコル環境における仮想CPU(導入編)
著者:デル 2006/9/7
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今回からの内容
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「スケーラビリティに優れたコンピュータ」とは、どのようなシステムでしょうか。例えば、「性能を伸ばす必要性が出てきたとき、すぐに効率良く拡張できるシステム」がその1つに挙げられます。VMware ESX Serverを使用すると、物理的には1台のサーバでも、複数の仮想マシンを作成してホストすることができます。この柔軟性のおかげで、IT組織はスケーラビリティのニーズにたやすく応えることができます。
1台の物理マシンを同じ用途のアプリケーション運用に限定してしまうと、サーバ・ハードウェア全体をくまなく使い切ることが難しく、システム・リソースの無駄が生じます。そこで活躍するのが、このVMware ESX Server。仮想化したハードウェア・リソースを動的に拡張することも、各仮想マシン間で均等に分配することも可能です。
複数の仮想マシンが同じリソースをめぐって競合する場合、VMware ESX Serverは、CPU、メモリ、ディスクなどのリソースを、あらかじめ決められたシェア数に比例して割り当てるメカニズム(後述)を使います(注1)。
今回より、デル・スケーラブル・エンタープライズのエンジニアが実施したテスト結果を交えながら、VMware ESX Serverの仮想CPU 機能について説明します。また、この仮想CPUを活用して、インターネット・メール・プロトコル環境の柔軟性やリソース活用率を向上する方法も紹介します。
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はじめに
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今回からは、VMware ESX Server 2.5.1の仮想マシン(VM)内でMicrosoft Exchange Server 2003のフロントエンド・サービスを稼動させたときのテスト結果をご紹介します。主な目的は、仮想CPUリソースで提供されている各種の管理オプションを検証すること、また、インターネット・メール・プロトコルの様々な運用形態でこれらのオプションを利用したときに得られるメリットを調べることにあります。
デルのスケーラブル・エンタープライズ・チームは、Dell PowerEdge 2850サーバ上でESX Server 2.5.1を稼動させ、VMのサイジング・テストを実施しました。このテスト環境ではMicrosoft Exchange Server 2003のフロントエンド・コンポーネント、PowerEdge 2850サーバ、Dell|EMCストレージを採用し、複数のVMをサポートするインフラストラクチャを整えました。
フロントエンド・サーバとして採用したExchange Serverは、クライアントから受けたリクエストを、適切なバックエンド・サーバに渡して処理させます。Microsoft Exchange Server 2003は、各種のメッセージング・プロトコルをサポートしますが、このホワイトペーパでは、次のフロントエンド・サービスに絞り込んで検証と分析を行いました。
- WebDAV(Outlook Web Access)
- SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
表1:検証するメッセージプロトコル
以降では、ESX ServerのホストおよびVMのインストール手順を踏まえながら、サーバとストレージのハードウェア構成および設計内容を説明していきます。Exchange Server 2003のセットアップ手順は、インターネット・メールから生じるワークロードのシミュレーション方法と測定方法を説明する際に併せてご紹介します。テスト環境の設計および構成についてご理解いただけたら、次は、ESX Serverの仮想CPU機能を利用し、リソースの活用率と柔軟性を向上する方法について説明します。
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著者プロフィール
著者:デル株式会社
デルはスケーラブル・エンタープライズ戦略の重要な要素の1つとして、VMware社の仮想化技術を用いたサーバ統合ソリューションを提供しています。業界標準技術を採用した、デルのPowerEdgeサーバとDell | EMCストレージから構成されるハードウェアプラットフォームと、仮想化ソフトウェア「VMware ESX Server」、仮想マシン管理ツール「VirtualCenter」、仮想マシンの無停止マイグレーション技術「VMotion」を組み合わせることにより、柔軟でコストパフォーマンスに優れるサーバインフラストラクチャが構築可能です。
http://www.dell.com/jp/
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