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| はじめに | ||||||||||||
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前回に引き続き、シンクライアント(Sun Ray)の導入による効果と実際に利用しているユーザの声について紹介します。また、導入の際のポイントについて解説していきます。 |
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| 多様な業務環境の実現 | ||||||||||||
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現在、日本企業の多くの業務アプリケーションがWindows環境で稼働しているように、当社でも業務環境としてのWindowsの実現は必須要件でした。さらに開発や運用といった業務に応じて、様々な環境への接続が必要です。シンクライアントシステムに移行しても、業務効率を維持する必要があります。 以下が当社の業務分類とオフィスシステム環境です。
表1:業務分類とシステム環境
このように様々なOS環境に接続する必要性より、当社ではTarantella Secure Global Desktop Serverを導入し、複数の環境への接続を可能としています。Sun Rayサーバによるアクセス制御により、業務にあった環境へのアクセスをスマートカード1枚で実現することが可能です(注1)。 注1: Sun Ray Software4では、Windows環境への接続のみであればTarantellaは不要です。 図1は当社におけるシンクライアント環境となります。 |
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| ユーザとしての使用感について | ||||||||||||
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業務での利用を開始してから、機能や使用感の評価のためにユーザアンケートを実施しました。その結果をいくつか紹介しましょう(表2)。
表2:ユーザの評価 まずセキュリティについて、Sun Rayのアーキテクチャにより端末からの漏洩リスクがなくなったことで高評価を得ました。 業務効率については、Sun Rayのスマートカードの操作性など、セッション移動やカードの保管のしやすさで高い評価が得られました。スマートカードによるモビリティによって席の移動がしやすくなり、例えばミーティングスペースに設置したSun Ray端末に自身の環境を表示しながらの打ち合わせが可能になりました。 運用面についても、各自で行っていたクライアントPCの管理作業の負荷がなくなった点が評価されています。当初は、キーボード入力やマウス操作の反応が遅いといった意見もありましたが、サーバの設定やチューニングを行うことで業務に支障のない程度に改善されました。 この他にユーザ個々の管理作業負荷が削減された反面、新たな管理工数としてSun Rayサーバへの運用管理が追加されました。しかしながら、ベースとなる端末台数分を一極集中にて対応が可能になったため、結果的に全体の管理工数は削減されていると考えます。 |
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| 約2,800台の導入予定 | ||||||||||||
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2006年度は、全社へのシンクライアント導入に先駆ける形で約300台の導入を予定しており、2006年7月上旬の時点で約130台が実際の業務利用を開始しています。8月末には、営業部門の業務環境がスマートカードを利用した端末共有と内線電話のモバイル化によって、フリーアドレス化されています。 今後は2008年度に向けて、全社で約2,800台を段階的に導入していく予定です。またこれまで紹介した効果や評価の詳細は、2007年1月〜3月に第一次導入の振り返りとして行う予定です。今後全社に展開された時点で、今以上に大きな数値としてあらわれると予測しています。 |
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