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昔とは明らかに違うシンクライアントの実力
第2回:Windows環境の実現と導入のポイント
著者:
TIS 小林 千恵
2006/10/26
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Sun RayにおけるWindows環境の実現
当社では2006年7月より、まずは小規模からはじめていきたいと考える企業の情報システム向けに、シンクライアントシステムの導入に必要なサーバとシンクライアント(Sun Ray)端末および、導入・構築サービスをセットにした「シンクライアント スタートパック」の提供を開始しました。
これは自社の構築ノウハウをベースとしており、Sun RayのスタートパックとしてははじめてWindows環境を実現したものとなります。
スタートパックは、Windows環境を実現したSun Ray端末(Sun Ray2、Sun Ray170)10台をセットにしたシンクライアントシステムです。端末は30台まで追加可能構成になっており、拡張作業はSun Ray端末をネットワークに接続するだけです。
導入・構築サービスでは、ユーザ登録、カード登録、IPアドレスの設定、Microsoft Officeのインストールまで行います。また、その他に有償オプションとして、Active Directoryやファイルサーバといった、既存のシステムとの連携や、Sun Rayシステムの基本的な運用方法の教育などもサポートします。
また、スタートパックのほかにシンクライアントの評価や検証のための「検証キット」や「レンタルパック」も用意しています。
今後の展開
当社では2006年度の約300台を導入後、その結果についてコストや利便性も含めた評価を行い、全社展開に向けた計画を策定していく予定です。またシンクライアント環境への移行の中で、リソースの共有により、業務で使用するアプリケーションを統合し、さらに業務の標準化に向けたフレームワークやツールの整備を進めていきます。
ただし、現行のすべてをシンクライアント環境に移行するわけではなく、開発環境など同一にするのが難しく、さらに生産性にも影響が出ることが考えられる環境、業務については、選択の幅を持たせた開発標準をいくつか提供し、それをシンクライアント上での開発環境として提供していく取り組みを行っております。
将来的には、スマートカードとクレジット機能をはじめとする当社の各種カードソリューションとを連携させることにより、よりセキュアな総合オフィス環境の実現と、そのノウハウのソリューション化を目指しています。
図3:スマートカードが変えるオフィス環境
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
シンクライアントの導入により、企業は端末からの情報漏洩リスクの削減、リソースをサーバに集約することによるTCO・運用負荷の削減、場所を選ばずクライアント環境が利用可能となるモビリティの実現などが期待できます。
現在のメリット
端末からの情報漏洩リスクの削減
TCO・運用負荷の削減
モビリティの実現
将来のメリット
カードソリューションとの組み合わせによる新しいオフィス環境
表3:シンクライアントのメリット
当社では自社へのシンクライアント導入経験をベースに、シンクライアントシステム導入検討段階における課題の抽出から導入プランの作成、実際のシステム構築まで、システム展開の様々なフェーズで発生する要件や検討事項をクリアするノウハウをソリューションとしてユーザに提供し、ユーザのシステム環境に最適なシナリオでのシンクライアント導入をトータルにご支援いたします。
■TISシンクライアントソリューションに関するお問い合わせ
TIS株式会社:
http://www.tis.co.jp/
事業統括本部 産業第3事業部 基盤ソリューション部 TEL:03-5444-1006
プレスリリース
http://www.tis.co.jp/news/2006/pdf/060713_1.pdf
ソリューション紹介
http://www.tis.co.jp/news/2006/pdf/060713_2.pdf
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著者プロフィール
TIS株式会社 小林 千恵
事業統括本部 産業第3事業部 基盤ソリューション部
オープン系システムのインフラストラクチャ設計・構築を経て、TIS社内における基盤フレームワークを策定。現在はシンクライアントをはじめとする基盤ソリューションのアカウントSE・プリセールス業務に従事。
INDEX
第2回:Windows環境の実現と導入のポイント
はじめに
シンクライアント導入時の検討項目
Sun RayにおけるWindows環境の実現