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イントラブログ導入の総まとめ
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これまでの連載では様々な角度からイントラブログの特徴やメリットを解説してきました。これまで説明してきたように、イントラブログは非常に自由で制約が少なく、どんな使い方でもできるアプリケーションです。使う人、考え方、利用シーンによって様々に形を変えるアプリケーションといえるでしょう。
しかし、自由度の高さ、制約の少なさはイントラブログの大きなメリットの1つである反面、目的や方針を見失いやすく、時に有効活用からは程遠くなってしまいます。すると、安易にイントラブログを導入してしまうと、どんな使い方でもできてしまうため「何をして良いのかわからない」「どんな使い方をすれば良いのかわからない」ということになり、利用率が下がってしまいます。
連載の最後となる今回は、実際にイントラブログを導入するにあたってのポイントや必要な準備、注意事項などを説明します。
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イントラブログ導入の5W2H
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イントラブログ導入にあたってのポイントですが、一般的な企業システムの導入と同じように、「5W2H」で考えていきましょう。
5W2Hとはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、よくいわれる5W1H(Why、What、When、Where、Who、How)に、システム導入にもっとも重要な条件である導入、運用における必要コスト(How Much)を加えたものです。

図1:5W2Hを考える
イントラブログ導入にあたって、この5W2Hを事前にきちんと考えることで、導入したのに思ったより効果があがらない、あまり社員に使われないなどの導入前と導入後のギャップを少なくすることができます。
- Why(目的)
- なぜイントラブログを導入するのか。
- What(課題)
- イントラブログで何を行うのか。
- When(実現時期)
- いつまでにイントラブログを導入するのか。
- Where(対象者)
- イントラブログを実際に使う人は誰なのか。
- Who(担当者)
- 誰がイントラブログの導入責任者になるのか。
- How(実現手段)
- どのようにしてイントラブログを導入、普及させるか。
- How Much(必要コスト)
- イントラブログの導入、運営に対するコストはどの程度かかるか。
表1:整理するべき5W2H
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Why(目的):なぜイントラブログを導入するのか?
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イントラブログ導入にあたって、もっとも重要な部分がこの「Why(目的):なぜイントラブログを導入するのか?」です。
イントラブログは非常に自由度が高く、どんな使い方もできてしまうアプリケーションですので、目的を明確に決めておく必要があります。
イントラブログの導入目的として代表的なものが、以下の3点です。
- 社内コミュニケーション力の強化
- 個人ナレッジの蓄積
- 業務効率化、業務改善
表2:代表的なイントラブログの導入目的
導入目的によって、「イントラブログをどのような用途に用いるのか」「イントラブログで何を行うのか」が決まってきます。
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著者プロフィール
GMO ホスティング & セキュリティ株式会社 大澤 貴行
ラピッドサイト事業本部 本部長 兼 商品企画部長
ホスティングブランド「ラピッドサイト」の責任者としてSaaSの1つの形であるアプリケーションホスティングやWeb 2.0をビジネスに取り入れたWeb2.0 on Businessなどの中小企業に向けた新しいホスティングサービスの提案、啓蒙活動を行う。
ラピッドサイト
http://www.rapidsite.jp/
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