System Management Homepage(SMH)は監視対象のサーバ上で動作するエージェントで、ハードウェア情報を収集し、管理者にわかりやすい形式でWebブラウザに表示します。監視対象サーバのハードウェア情報をWebブラウザだけで取得可能なため、CUIに不慣れである管理者にとっては特にユーザフレンドリーな監視情報提供ツールとなります。なおSMHとSIMはHPのサーバでのみ利用可能です。
SMHでは監視対象サーバから主に以下のような情報を取得できます。
- CPUの種類、利用率
- メモリ容量
- ディスク使用量
- 各種ファームウェアのバージョン
- 温度、電源、ファン情報
- ブレードラック及びエンクロージャの情報
- ブレードエンクロージャに搭載されたネットワークスイッチ
管理者は、エージェントがインストールされた監視対象のサーバの2381ポートに接続すれば、登録されているLinuxユーザアカウントでSMHページにログインできます。
https://監視対象ノードのIPアドレス:2381
次の図1は、実際にSMHに接続し、監視対象サーバの情報を閲覧したところです。
図1:SMHによって、Webブラウザから監視対象のハードウェア情報を閲覧可能 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
SMHは管理対象ノードにインストールされているhpsmhエージェントによって実現しています。後述する「Systems Insight Manager(SIM)」を監視サーバに構築しなくても、監視対象サーバでhpsmhが適切に動作していれば、Webブラウザから監視対象サーバのSMHにアクセス可能です。
SMHへのアクセスは、次の図のように4種類の方法があります。
図2:監視対象となるサーバのSMHへアクセスする4つの方法 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
SMHのメリットと特徴をまとめると、以下のようになります。
- SIMと組み合わせることで、より大量に存在するサーバを一元管理できる。
- SMHは管理対象ノードにインストールされているhpsmhエージェントで実現される。
- SIMを構築しなくても、監視対象サーバでhpsmhが適切に動作していればブラウザからSMHにアクセスできる。
- SIMの画面から「System Management Homepage」のリンクを辿ることにより、監視対象の各種ハードウェア情報を閲覧できる
- SMHへのアクセス方法として、直接監視対象サーバにログインするほかSIM経由でも接続できる。
表1:SMHのメリットと特徴
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