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胎動するSaaS〜導入にあたってのチェックポイント〜 |
第3回:進化を続けるSaaS
著者:野村総合研究所 城田 真琴 2007/2/7
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SaaSプラットフォームと今後の展望
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「第1回:SaaSの本質を見極める」ではSaaS(Software as a Service)とはどういうサービスなのかについて解説を行い、「第2回:徹底比較!! TCOからみたSaaSモデルvsライセンスモデル」ではSaaSが注目を集めている要因の1つであるTCO(Total Cost of Ownership)の削減効果についてライセンスモデルと比較検討した。第3回の今回は、SaaSのメリットであるSaaSプラットフォームと今後の展望について解説する。
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アプリケーションの提供からプラットフォームの提供へ
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SaaSが昨年来、注目を集めている理由はいくつかあるが、中でも従来のASPでは不可能だったことが可能になった点が大きい(表1)。
- ユーザ側で動的にカスタマイズが可能
- 既存アプリケーションとの連携が容易
表1:SaaSの特徴
上記はSaaSベンダーが提供するプラットフォームを利用することによって可能となる。具体的な例をあげると、Salesforce.comの「AppExchange」、NetSuiteの「SuiteFlex」などである。
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Salesforce.comのAppExchangeとは
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AppExchangeは、SalesforceのCRMサービスと同じインフラ上にパートナー企業やユーザが新たなアプリケーションを構築できるプラットフォームであり、同時にカスタマイズや他システムとの連携も可能とするものである。AppExchange上で開発されたアプリケーションは、AppExchangeのWebサイト上で公開され、Salesforce.comのサービスとマッシュアップさせて利用することができる。
AppExchangeのプラットフォームでは、オンデマンド形式でアプリケーションを提供するための各種インフラが提供されており、開発者はユーザプロファイル、データベーステーブル、API、ドキュメント管理などの機能を利用して、短期間でオンデマンドアプリケーションを開発することができる。
現在、AppExchangeのWebサイトには、すでに全世界で400を超えるアプリケーションが登録されており、日本においてもプロジェクト管理や予算/購買管理など60以上のアプリケーションが登録されている。AppExchangeの仕組みを図1に示す。

図1:AppExchangeの仕組み (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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NetSuiteのSuiteFlexとは
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一方、Salesforce.comの競合となるNetSuiteも、ビジネスプロセス全体のカスタマイズやNetSuite上で稼働するサードパーティアプリケーションの開発を可能にする「SuiteFlex」というプラットフォームを提供している。
特にSuiteFlexに含まれるカスタマイズツールである「SuiteBuilder」ではコーディングを行うことなく、クリックのみでシンプルデータベースフィールドの追加からフォームのカスタマイズ、複雑なデータオブジェクトの管理などが可能である。
なおNetSuiteでは、同社のユーザやパートナー企業が開発したNetSuiteの拡張機能やカスタマイズの結果をコミュニティで共有するためのオープンソースディレクトリ「SuiteSource」も開設している。これはオープンソースか否かという違いがあるが、Salesforce.comの「AppExchange」のWebサイトと同様の取り組みである。
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著者プロフィール
株式会社野村総合研究所 主任研究員 城田 真琴
IT動向のリサーチと分析を行うITアナリスト。大手メーカーのシステムコンサルティング部門を経て2001年、野村総合研究所に入社。専門は、SaaSの他、SOA、BI、オープンソースなど。最近は、Web2.0の技術的側面からのリサーチを推進。2007年1月4日より著書の「ITロードマップ 2007年版 - 情報通信技術は5年後こう変わる! - 」(東洋経済新報社)が発売されている。
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